アバンタイトル
IT分野は範囲がとても広いです。そのため、過去問を解いていると1ページに何個も理解できない単語が出てきます。それを一気に理解しようとするのはとても骨が折れるし、やる気も続きません。
しかし、そんな時は1周まわって1つのことに徹底集中してみるのはどうでしょうか?覚えなきゃいけないことが沢山あると、終わりが見えずモチベーションが続きません。
でも、「今日はこの1つをマスターしよう!」と1つにフォーカスすればゴールが見えて、集中力も続くようになります。また、一点集中型なので理解力も深まり応用も効くようになります。
ということで、当サイトでは1点集中をコンセプトに解説を展開しています。勉強法が定まっていなかったり悩んでいる方は是非、続きをご覧になってみてはいかかでしょうか?
はじめに
今回もハッカーに近づく中二病心を刺激するワードを取り扱います。それが権威DNS(宿命の名簿管理者)です。
今回学ぶこのフレーズに対しては、「難しそー」とか「役に立つの?」といった思考は一旦おいといて「ただかっこいいから知りたい!」というシンプルな思考でStudyしていってほしいです。
そのためにこの記事では、初心者にも超分かりやすく解説していきます。ただの試験対策、ただの退屈な勉強、という感覚ではなく、「人前でこのフレーズを連呼してる自分を想像したら胸がわくわくする」みたいな、そういう軽い気持ちを軸としてStudyしていきましょう(笑)!
宿命:
名簿管理者:
まとめ
「宿命の名簿管理者」という名称は、権威DNSサーバの絶対的で決定的な役割を、運命的かつ神秘的な雰囲気で表現しています。この名前は、権威DNSサーバが持つ情報の正確性と信頼性、そしてその管理の重要性を、力強く、印象的に示しています。
p.s.この「宿命の名簿管理者」は一般的な表現ではなく、あくまでも私の意訳なので中二病以外の人に使っても全く通じません。くれぐれも授業や職場では使わないように!
【ここで扱う疑問】
などの、権威DNSに纏わる様々な疑問を解消していきます!
まずは権威DNSの大枠を教えて! 1/7
権威DNSとは、特定のドメイン名に関する正式な情報を持っているDNSサーバーのことです。ドメイン名に対する問い合わせに対して、そのドメインの正確なIPアドレスやその他の情報を提供します。
例えば、あるドメイン(例えば example.com
)があった場合、そのドメインに関する情報(どのIPアドレスにアクセスするかなど)を管理しているのが権威DNSサーバーです。権威DNSサーバーは、ドメイン名に対する問い合わせに対して、キャッシュや他のサーバーからの情報
ではなく、直接そのドメインの正確な情報を返します。
簡単に言うと、権威DNSは「あるドメインの公式な情報を持っているサーバー」と考えると良いでしょう。
そもそもドメインってなに? 2/7
ドメイン(ドメイン名)は、インターネット上の住所のようなものです。具体的には、ウェブサイトやメールサーバーなどのインターネットサービスにアクセスするために使う名前です。例えば、example.com
やgoogle.com
がドメイン名です。
ドメイン名は階層構造になっており、次のような部分で構成されています:
- トップレベルドメイン(TLD): ドメイン名の最も右側に位置し、
.com
、.org
、.net
などがあります。国別TLDもあり、例えば日本なら.jp
、アメリカなら.us
です。 - セカンドレベルドメイン(SLD): トップレベルドメインの左側に位置し、一般的には企業名やサービス名を表します。例えば
example
がexample.com
のセカンドレベルドメインです。 - サブドメイン: セカンドレベルドメインのさらに左側に追加される部分で、特定のサービスやセクションを指すことができます。例えば、
www.example.com
のwww
がサブドメインです。
ドメイン名は、ウェブサイトのURLやメールアドレスの一部として使われ、インターネット上で情報やサービスにアクセスするための便利な識別子です。
権威DNSサーバ以外のDNSサーバには何がある? 3/7
なんとなくですけど、「DNSサーバ=権威サーバ」みたいな感覚の人って少なくないんじゃないでしょうか?それを引き起こすのは、DNSサーバの種類を明確にしてきていないという理由が大半だと思います。ということで、以下で明確にしていきましょう!
1.キャッシュDNSサーバー(Caching DNS Server):
- 他のDNSサーバーから得た情報を一時的に保存し、次回の問い合わせに対して速く応答するためのサーバーです。
- これにより、ネットワークの負荷が軽減され、名前解決の速度が向上します。
2.リゾルバー(Recursive DNS Resolver):
- クライアントからのDNSクエリを受け取り、そのクエリを解決するために他のDNSサーバーに問い合わせを行うサーバーです。
- リゾルバーは、権威DNSサーバーを含む複数のサーバーに問い合わせて、最終的な解決結果を返します。
- クライアントが1番最初に問い合わせるDNSサーバーで、クライアントのためにせっせこ働いてくれるサーバです。
3.フォワーダー(Forwarding DNS Server):
- DNSクエリを他のDNSサーバーに転送するサーバーです。
- 自身では名前解決を行わず、外部の権威DNSサーバーやリゾルバーに問い合わせを委託します。
4.プライマリDNSサーバー(Primary DNS Server):
4.セカンダリDNSサーバー(Secondary DNS Server):
- プライマリDNSサーバーからゾーン情報をコピーして持つサーバーです。
- プライマリDNSサーバーのバックアップとして機能し、負荷分散や冗長性の向上に寄与します。
これらのサーバーは、それぞれ異なる役割を持ち、DNSシステムの効率的な運用と信頼性の向上に寄与しています。
では、権威DNSサーバではないものは? 4/7
では、ここで問題です!!
ひとつ上で挙げたDNSサーバの中で権威DNSサーバであるものと、そうでないものを区分してみてください。(キャッシュDNS、リゾルバ―、フォワーダー、プライマリDNS、セカンダリDNS)
Answer
では、まずは権威DNSサーバーであるものを見つけましょう。権威DNSサーバーは、特定のドメインに関する最終的な情報を持ち、提供する役割を持つサーバーです。これには以下が含まれます:
- プライマリDNSサーバー:
- ドメインのゾーン情報の「オリジナル」を管理します。
- このサーバーが持つ情報が「マスターコピー」として他のサーバーに伝えられます。
- セカンダリDNSサーバー:
- プライマリDNSサーバーからゾーン情報をコピーして持ち、権威DNSサーバーとして動作します。
- プライマリサーバーがダウンしても、DNSクエリに応じることができます。
では、次に権威DNSサーバーでないもを見つけましょう。権威DNSサーバーでないものは、権威情報を提供しない、または直接ゾーンファイルを持たないサーバーです。これには以下が含まれます:
- キャッシュDNSサーバー(リカシブリゾルバー):
- クライアントからのDNSクエリを受け取り、キャッシュに保存し、名前解決を行います。
- 他のDNSサーバー(権威DNSサーバーなど)に問い合わせを行い、結果をクライアントに返しますが、ゾーン情報の「オリジナル」を持っていません。
- リゾルバー:
- クライアントのリクエストを処理し、キャッシュを確認し、必要に応じて他のDNSサーバーに問い合わせを行いますが、権威情報を提供しません。
- フォワーダー:
- クエリを他のDNSサーバーに転送し、その結果をクライアントに返しますが、自身が権威DNSサーバーとして直接情報を提供するわけではありません。
分け方の基準
- 権威性: 権威DNSサーバーは、ゾーン情報の「オリジナル」や「公式」を保持し、直接的な権威を持つのに対し、キャッシュDNSサーバー、リゾルバー、フォワーダーは権威情報を持たず、他のサーバーから情報を取得します。
- 役割: 権威DNSサーバーは最終的な情報源として機能し、リゾルバーやフォワーダーはクエリの転送やキャッシュを扱います。
このようにして、各サーバーの機能と役割に基づいて、権威DNSサーバーと権威DNSサーバーでないものを分けています。
そうだったら嬉しいです。
まとめ 5/7
要するに…
権威DNSサーバーというのは、 ドメイン名に対する正式な情報を保持し、それを提供するサーバを言います。それ以外のキャッシュサーバーやリゾルバーは、情報を保持せずに他のサーバーから取得した情報を扱ったり、転送したりするだけなので権威DNSサーバーとは言いません。
おまけ:用語解説 6/7
マスターコピーってなに? 6/7 -(1/2
マスターコピーとは、ドメイン名に関する情報の「オリジナル版」を指します。
コピーと入っているから、なんかの複製なのかなって考えちゃいますがmastercopyを直訳すると「原本」または「元データ」を指します。
具体例
プライマリDNSサーバーの「マスターコピー」で説明すると、そのサーバーが保持しているドメイン名に関する情報のオリジナル版を意味します。そしてそれは、ゾーンファイルに保存され、DNSのリクエストに対して正確な情報を提供するための基盤となります。
ゾーンファイルってなに? 6/7-(2/2)
ゾーンファイルは、DNSサーバーにおいて、特定のドメインに関連するDNSデータを管理・保持するためのファイルです。このファイルには、そのドメインのDNSレコードが含まれており、これによりDNSクエリに対して正しい情報を提供します。
ゾーンファイルは、通常テキスト形式で記述されており、以下のような構造を持っています:
- SOAレコード(Start of Authority): ゾーンファイルの最初に登場するレコードで、ゾーンの管理情報を提供します。これには、プライマリDNSサーバーの名前、管理者のメールアドレス、シリアル番号、リフレッシュタイム、リトライタイム、エクスパイアタイム、TTL(Time to Live)などの情報が含まれます。
- NSレコード(Name Server): このゾーンを管理する権威DNSサーバーの名前を指定します。通常、複数のNSレコードが含まれます。
- Aレコード(Address): ドメイン名に対応するIPv4アドレスを指定します。例えば、
www.example.com
が192.0.2.1
というIPアドレスに対応する場合に使われます。 - AAAAレコード: ドメイン名に対応するIPv6アドレスを指定します。
- CNAMEレコード(Canonical Name): ドメイン名の別名(エイリアス)を設定します。例えば、
www.example.com
がexample.com
のエイリアスである場合に使われます。 - MXレコード(Mail Exchange): メールサーバーの情報を指定します。これにより、どのサーバーがメールの受信を担当するかが決まります。
- TXTレコード: 任意のテキスト情報を記載するためのレコードです。ドメイン所有権の証明や、SPF(Sender Policy Framework)情報などに使われます。
- その他のレコード: PTRレコード(逆引き用)、SRVレコード(サービスの位置情報)、SPFレコード(送信ポリシー)など、用途に応じた多様なレコードがあります。
おわりに 7/7
本日はここまでです。今日は権威DNSサーバーをStudy&マスターしてきました!ただカッコいいからという理由だけの方が、意外と集中して向き合うことができたのではないでしょうか?
そうなんです!「勉強しなきゃ!知識つけなきゃ!」のように勉強を義務にしてしまうと長く続きません。だからこそ、私たちは楽しんで知識を身に着けていきましょう!そんなことをやってるうちに気づいたらスペシャリストになっているかもしれませんよ!
これからも、今日みたいに「the勉強するぞ!」という意気込みではなく、ヌルっと気づいたら知識が増えてた!みたいな軽い感覚でStudyを一緒にしていきましょう!
本日はここで、終わります。ありがとうございました。またお会いしましょう!では、さらばじゃ!
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