はじめに
ITの勉強において、やっぱり全範囲を網羅的に勉強しようと思ってもなかなか、先輩・上司に追いつき追い抜くことって時間がかかるものです。そのせいでモチベーション下がったり……
だったら、1つのことに1点集中して『これに関しては同レベルor僕の方が上だ!』と思える領域を少しずつ作っていきましょう!それを続けていけば、どんどんどんどん勝てる領域が多くなり、気づいたら自分が行きたい場所に登り詰めるでしょう!
ということで今回はバックボーンネットワークについて知見を深めていきましょう!
結論から言います。バックボーンネットワークは、LAN、MAN、CAN、WANなどの特定の範囲で機能するネットワークとは異なり、それらを包括的に支える基盤的なインフラストラクチャです。
では、どういうことなのか見ていきましょう!
バックボーンネットワークの基本知識
バックボーンネットワークは、大規模なネットワークの中心的な部分を指します。簡単に言うと、ネットワークの「骨組み」のようなもので、データが効率的に移動できるようにするための基盤です。
バックボーン(backbone)の直訳は「背骨」です。また、比喩的な使われ方をする場合は、「中核、基盤、要、土台」などの意を含みます。
- 役割と機能:
- データ転送: バックボーンネットワークは、大量のデータを迅速に転送する役割を持っています。たとえば、インターネット全体を支える部分です。
- 接続: 各地域のネットワークやサーバーをつなぐため、バックボーンネットワークは異なるネットワークを接続します。
- 構成:
- 高帯域幅: バックボーンネットワークは、高速で大容量のデータ転送ができる回線や設備(例えば、大容量の光ファイバーケーブルなど)で構成されています。
- ルーターとスイッチ: 高性能なルーターやスイッチが使われ、データのルーティング(経路選択)やスイッチング(切り替え)が行われます。
- 例:
- インターネット: インターネットのバックボーンネットワークは、世界中のデータセンターや通信事業者の間でつながっている巨大なネットワークです。
- 企業ネットワーク: 大企業の内部ネットワークでも、主要なデータセンターや支店間の接続を担うバックボーンネットワークがあります。
まだ、イメージが湧かない方もいると思います。では、そもそもネットワークにはどのような種類があるのかを理解しましょう。そして、バックボーンと比較しながら知見を深めていきましょう!
ネットワークの種類
ネットワークにはいくつかの異なる種類があり、それぞれ異なる目的と規模を持っています。バックボーンネットワークを理解するためには、他のネットワークの種類とその違いを把握することが重要です。以下に代表的なネットワークの種類とバックボーンネットワークとの比較を示します。
1.LAN(Local Area Network)
- 概要: 限られた地理的範囲(例えば、オフィスや学校内)で使われるネットワーク。
- 特徴: 高速な通信が可能で、通常は数百メートルから数キロメートルの範囲をカバーします。イーサネットやWi-Fiが一般的。
- 例: 自宅や会社の内部ネットワーク。
2.WAN(Wide Area Network)
- 概要: 広範囲にわたるネットワークで、都市、地域、国をまたぐこともあります。
- 特徴: 長距離のデータ伝送が可能ですが、通信速度はLANより遅いことが多いです。公衆回線や専用回線が使われます。
- 例: インターネット、企業間のネットワーク。
3.MAN(Metropolitan Area Network)
- 概要: 都市規模のネットワークで、通常は数十キロメートルの範囲をカバーします。
- 特徴: LANとWANの中間の範囲で、都市内の異なる地点をつなぎます。通信速度は比較的速いです。
- 例: 都市内のネットワークサービスプロバイダーが提供するネットワーク。
Metropolitanの直訳は「大都市らしい、大都市に固有の」などの意があります。
4.CAN(Campus Area Network)
- 概要: 大学キャンパスや企業のキャンパス内で使われるネットワーク。
- 特徴: 一つのキャンパス内で複数の建物をつなげるネットワークです。LANとMANの中間の範囲です。
- 例: 大学内のネットワーク、企業のキャンパスネットワーク。
規模順は、LAN→CAN→MAN→WANです。
LAN、MAN、WAN、CANは限定的な範囲、範囲の限定性があります。それに対して、バックボーンネットワークっていうのはそれらの限定的な範囲を包括的に後ろから支えるインフラストラクチャっていうイメージです。
電車でたとえてみよう
バックボーンネットワークは、大規模なネットワークの「中心的な基盤」や「骨組み」の部分です。これを理解するために、電車の線路に例えて説明します。
電車の線路の例え
- バックボーンネットワーク:
- 例え: 電車の「主要な線路」。
- 役割: 大量のデータを速く、効率的に移動させるための基盤。ネットワーク全体を支え、各ネットワーク(LAN、WAN、CANなど)をつなぎます。
- LAN、WAN、CAN:
- 例え: 特急線や通勤線などの「鉄道路線」。
- 役割: バックボーンネットワーク(線路)を使ってデータ(電車)を運行するための部分。これらのネットワークは、特定のエリア内(例えば、オフィスやキャンパス、都市など)で使われます。
- 電車:
- 例え: 実際にデータを運ぶ「電車」。
- 役割: LANやWAN、CANなどのネットワークがデータを運ぶ役割を持っています。これらの「電車」はバックボーンネットワーク(線路)を使って目的地に到達します。
ここから分かるのは、そもそも線路という概念、存在が無かったら、○○線といった個々の路線も成り立ちません。それと同様に、バックボーンネットワークというベースとなるインフラ環境が背後になければ、個々のネットワーク環境も成り立たないということです。
まとめ
要するに…
バックボーンネットワークは、LAN、MAN、CAN、WANなどの特定の範囲で機能するネットワークとは異なり、それらを包括的に支える基盤的なインフラストラクチャです。バックボーンネットワークは、これらの限定的な範囲のネットワークの後ろで、広範囲にわたるデータ通信を支えています。
具体的には、バックボーンネットワークは大量のデータを迅速に転送する役割を担い、異なるネットワークを相互に接続する重要な役割を果たしています。例えば、ある都市のネットワークを他の都市のネットワークと接続したり、国際間の通信を可能にしたりします。
LANとは、数百メートルから数キロメートルの限られた地理的範囲で使われるネットワークで、高速な通信が特徴です。LANはオフィスやビル内など、特定のエリア内でのデータ通信を行います。
WANは、都市間や国をまたぐ広範囲のデータ通信を可能にするネットワークであり、距離が長いために速度が低下することもありますが、近年では高速化が進んでいます。WANは、インターネットを含む広域ネットワーク全体を指し、企業間の通信や国際通信で重要な役割を担います。
MANは都市規模のネットワークで、数十キロメートルの範囲をカバーし、比較的高速な通信が可能です。これは、市内の企業や大学をつなぐために使われることが多いです。
CANは大学キャンパスや企業のキャンパス内で使われるネットワークで、LANよりも少し広い範囲をカバーしますが、基本的には同様に特定のエリア内での通信を行います。
このように、バックボーンネットワークはこれらの限定された範囲のネットワークを支える「骨組み」として機能し、全体の通信インフラストラクチャを支えています。これによって、個別のネットワークがスムーズに連携し、大規模なデータ通信が可能になるのです。
おわりに
本日はバックボーンネットワークについて知見を深めました!
これでまた、一歩成長しました!これからも焦らず、1つずつこれからも頑張っていきましょう!では、さらばじゃっ!
今日のお別れソングはThe VampsのSomebody To You Ft. Demi Lovatoです。とてもポップで楽しい気持ちになります。では、どうぞ