はじめに
ITの勉強において、やっぱり全範囲を網羅的に勉強しようと思ってもなかなか、先輩・上司に追いつき追い抜くことって時間がかかるものです。そのせいでモチベーション下がったり……
だったら、1つのことに1点集中して『これに関しては同レベルor自分の方が上だ!』と思える領域を少しずつ作っていきましょう!それを続けていけば、どんどんどんどん勝てる領域が多くなり、気づいたら自分が行きたい未来に辿りつきます!
DXの本を読んでたら「ブロックチェーン」ってでてきました。なんか聞き覚えはあるけど全然イメージできなくてショックを受けました。みんなはこれを説明できる??
なので、今日はこれを教えてください!
基本知識
ブロックチェーンとは、分散型台帳システムででデータを安全に共有・管理するための技術です。基本的に、データ(取引記録など)を「ブロック」という単位で保存し、そのブロックを時間の経過とともにチェーン(鎖)状に繋げていく仕組みを指します。
この技術は、特定の中央管理者が存在せず、ネットワークに参加するすべてのノードが同じデータを共有し、合意形成(コンセンサス)を通じて取引やデータの信頼性を確保します。
ブロックチェーンは特に、ビットコインなどの暗号通貨やスマートコントラクト、デジタル資産管理など、セキュリティや信頼性が要求されるシステムで広く使われています。
なるほど。中央管理者が存在しないから1つのノードを変更しても、他と不整合が起きるから簡単にはデータ改ざんできないってことですね!
そういうことじゃ!ブロックチェーンはデータの改ざん検知・防止に強みを持っているのじゃ!
ブロックの基本構造
データを連結させていくって具体的にどうやってやるんですか?
では、イメージとしてはデータのヘッダー部分に過去のデータのハッシュ値を入れるのじゃ!そうすることで、過去と現在のデータに繋がりを持たせることができるのじゃ!
ブロックチェーンを構成する各ブロックは、主にブロックヘッダーとブロックボディから成り立っています。
ブロックヘッダー:
ブロックヘッダーは、ブロック同士をつなげるための重要な要素です。主に以下のデータが含まれます:
- 前のブロックのハッシュ値(Previous Block Hash)
ブロックチェーンの「鎖」を形成するために、1つ前のブロックのハッシュ値を記録します。この情報によって、各ブロックは前のブロックと連携し、改ざんがあれば検出できる仕組みになっています。 - タイムスタンプ
ブロックが作られた日時を示します。 - ノンス(Nonce)
Proof of Work(PoW)を用いたコンセンサスアルゴリズムで使われる値で、ハッシュ計算の際に使われる一度きりのランダムな数値です。正しいハッシュ値を得るためにノンスが頻繁に変化します。 - Merkleルート(Merkle Root)
ブロック内に格納されているすべての取引データのハッシュ値をツリー構造でまとめたものです。これにより、個々の取引データの改ざんがあればすぐに検知できます。
なるほど!過去と連結してるから、ある時点のデータを変えようと思っても、その時点より後ろのデータもそれに合わせて改ざんしないといけないから、膨大なコストがかかるってことですね!
そういうことじゃ!これがブロックチェーンの醍醐味じゃ!
でも、逆に裏を返せば、一番新しいデータだったら、計算コストも抑えれて途中のデータを改ざんするよりも楽ってことですよね?
理論的にはそうなるのぉ。しかし、ブロックチェーンは複数のノードから構成されているから、1つだけを改ざんしても、他のノードとの整合性がとれない(≒コンセンサスを通過できない)ため、改ざんが無効化されるのじゃ!
ブロックボディの詳細:
ブロックボディには、そのブロックに含まれる取引やデータのリストが格納されます。例えば、ビットコインの場合、送金に関する情報(送金者、受信者、金額など)がこの部分に記録されます。
なるほど!要するに、ブロックヘッダーにはブロックチェーンの核となる連結の役割があって、ブロックボディには実際のデータを格納するってことですね!
そうじゃ!
では、次に基本動作を見ていくぞ!
ブロックチェーンの基本動作
ブロックチェーンは次のようなプロセスを通じてデータを安全に管理します:
- 取引(データ)の発生:
ネットワーク内で新しい取引やデータが発生します。例えば、あるユーザーがビットコインを送金する場合、その取引が生成されます。 - 取引の検証:
ネットワーク内の参加者(マイナーやノード)がその取引が正当であるかを検証します。この検証には、Proof of Work(PoW)やProof of Stake(PoS)などのコンセンサスメカニズムが使われます。 - ブロックの生成:
取引が正当と判断されると、それらの取引が1つのブロックとしてまとめられます。新しいブロックには、前のブロックのハッシュ値が含まれ、ブロックチェーンの連続性が保たれます。 - ブロックの承認と追加:
新しいブロックが承認されると、チェーンの末尾に追加されます。この過程で、ブロックチェーンが分散された台帳により全ノードに共有され、全体でデータの一貫性が維持されます。
なるほど!要するに、で「取引の発生から、検証、ブロックの作成、チェーンへの連結、そしてネットワーク全体への反映」ってことですね!
そうじゃ!では、次にブロックチェーンの醍醐味である安全性と改ざん防止の仕組みについて詳しく見ていくぞ!
ブロックチェーンの安全性と改ざん防止
ブロックチェーンの特徴として、改ざんの防止と検知に優れた仕組みがあります。ここでは、改ざんを困難にする技術的要素を紹介していきます!
1. ハッシュ値による改ざん検知
各ブロックはその内容を基に生成されたハッシュ値を持っています。ブロックの中身が少しでも変更されると、そのハッシュ値が大きく変わり、チェーンの連続性が崩れます。これにより、改ざんを簡単に検知できます。
さらに、各ブロックには「前のブロックのハッシュ値」が含まれているため、一つのブロックを改ざんすると、その後のすべてのブロックも無効化されます。
2. Proof of Work(PoW)による改ざんコストの上昇
PoWは、ブロックの生成に大量の計算リソースを必要とする仕組みです。新しいブロックを追加するためには、正しいハッシュ値を見つけるための膨大な計算を行う必要があります。これにより、改ざんされたブロックを再計算してチェーンに反映させるには膨大な計算力が必要となり、現実的には非常に困難になります。
なるほど!要するに、Proof of Work(PoW)は、コンセンサスメカニズム。で、この仕組みを使うことでネットワーク全体でそのデータの正当性が認証されるってこと。で、これには膨大な計算コストがかかるから簡単には改ざんできないよねってことです!
そうじゃ!
3. 51%攻撃
理論上、ネットワーク全体の計算リソース(ハッシュレート)の51%以上を支配することで、攻撃者がブロックチェーンを改ざんすることが可能です。ただし、これを実行するためには膨大なコストと計算リソースが必要であり、特にビットコインのような大規模なネットワークでは、実質的に不可能に近い状況です。
4. 分散型台帳による改ざんの抑制
ブロックチェーンは「分散型台帳」という仕組みを採用しており、ネットワーク内のすべてのノードが同じデータを持っています。仮に1つのノードでデータが改ざんされても、他の正しいノードがその改ざんを検知し、改ざんされたデータを無効化します。これにより、改ざんの影響を局所的に抑えつつ、全体の一貫性を保つことができます。
ブロックチェーンの課題
ここまでで、ブロックチェーンがすごいんだなぁということが分かりました!でも逆に欠点とかないんですか?
もちろんある!それを見ていこう!
1. スケーラビリティ
ブロックチェーンは膨大なデータを処理するため、取引速度が遅くなるという問題があります。特にビットコインでは、1ブロックに含まれる取引の数が限られており、取引の処理が滞ることがあります。
2. エネルギー消費
Proof of Work(PoW)を使用する場合、大量の計算を伴うため、電力消費が非常に高いです。これにより、環境負荷が問題視されています。
3. 規制とガバナンス
分散型システムであるため、法的な規制や管理が難しいという問題があります。特に金融分野では、各国の法規制との整合性が重要です。
まとめ
要するに…
ブロックチェーンは、データを安全に共有・保存するための技術であり、その特徴は「分散型」であることと、「過去のデータと現在のデータが連結されている」という点にあります。過去のデータからハッシュ値を生成し、そのハッシュ値を次のブロックのヘッダーに含めることで、ブロック同士が時間的に連結されます。この連結性により、特定の時点のデータを改ざんしようとすると、その時点より新しい全てのブロックのハッシュ値も再計算しなければならないため、改ざんは非常に困難になります。さらに、ブロックチェーンは一つのノードだけで管理されるのではなく、ネットワーク全体に分散されたノードによって管理されるため、仮に一つのノードが改ざんされたとしても、他のノードと整合性が取れない場合、その改ざんは無効化されます。
また、ブロックチェーンの中核的な仕組みとして、コンセンサスメカニズムが存在します。PoW(Proof of Work)はその一つであり、これは新しいブロックを追加するために膨大な計算を行うことで、特定の条件を満たすハッシュ値を見つけるプロセスです。このプロセスは計算力を消費するため、不正なブロックを追加するためには膨大なリソースが必要となり、ネットワーク全体で正当性が確保されます。正しいハッシュ値が見つかり、新しいブロックが作成されると、それがネットワーク全体のノードに伝わり、他のノードがそのブロックを確認して承認します。このようにしてブロックがブロックチェーンに追加されると、全てのノードが同じブロックチェーンを持つことになります。PoWは、ブロックの整合性を確認する直接的な手段ではありませんが、この計算を経たブロックはネットワーク全体で信頼され、結果的にデータの正当性と改ざん防止が保証されるのです。
ブロックチェーンには、データの安全性を高めるというメリットがある一方で、いくつかの課題もあります。特にPoWを使ったブロックチェーンは、膨大な計算力を必要とするため処理速度が遅く、また電力消費も大きいという欠点があります。これらの課題にもかかわらず、ブロックチェーン技術はその改ざんの難しさやデータ保存における安全性の高さから、金融業界などで広く活用されています。最近では、PoW以外のコンセンサスメカニズム(たとえばPoS: Proof of Stakeなど)も研究され、これらの課題を解決するための取り組みが進んでいますが、いずれにしてもブロックチェーンは信頼性の高いデータ管理技術として非常に重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
おわりに
本日は『ブロックチェーン』について知見を深まりました!
やはり、知識をつけることは大切じゃからのぉ。知識があれば大抵のことはできる。逆に知識がなければ、できるもんもできない。これが世の理じゃよ。
でも、焦らず、1つずつ・1っ歩ずつ進んでいくことが大切じゃ!これからも一緒に頑張っていこう!
今日のSeeYouソングは「Number_i – INZM」です。では、どうぞ!