【科学的根拠】やり続ける力の作り方7選【誰でもできる】

やり続ける力 アイキャッチ

記事の対象読者

夢・目標などの何かを求めると、必ず挫折しそうになるタイミングがきます。そこで、ひと踏ん張りしたい!できるようになりたい!と常に思えたら最高ですよね。でも、現実はそうもいかない…

しかし、自分のメンタルを操る方法を知れば、常にやる気を維持できます。そして、それはやり続ける力にも繋がります。

『もう自分にも誰にも負けたくない。自分の人生を最高に、悔いなく生きたい』。そんな気持ちを最大限に発揮できる知識・方法をこれから紹介していきます。

p.s.この記事は、様々な学問分野・学問領域を参考にして書かれています。

成長曲線

グラフ

「成長曲線」とは認知心理学において、人間の成長は直線的な比例関係ではなく指数関数的なグラフにあるというものです。

どう言うことか? 要するに、私たちの多くは、「努力を積めば、順調に成果がでる」と考えています。グラフで表すとこんな感じ↓でしょう。

しかし、実際はそんな単純なものではないのです。正解はこちらです。↓

このグラフから「人間の成長は最初は成果が出にくく時間や努力がかかるが、ある時点を境に急激に成果が出やすくなる」ということが分かります。

つまり、最初は結果がでなくて当然なんです。その苦しい時期を乗り越えた人間だけが成功を手にするのです。なので、自分には無理だと早々に切り上げるのは自分の可能性を潰すことになります。

辛いときは、この成長曲線を思い浮かべることでやり続ける力に繋がります。

自己効力感の再構築

やり続ける力 再構築

「自己効力感の再構築」とは発達心理学において、自分の可能性に対する信念を変えることで、自己効力感を高めることをさします。再構築を行うことで、前向きに挑戦できるようになります。

例えば、「俺ならできる!/私だからできた!」というような自己効力感は、状況が変わると「俺にはできないことなのかも。私だからできなかった。」というような思考を引き起こします。このように、己にのみフォーカスを当てた自己効力感は挫折を誘発する原因になります。

そこで
、自己効力感の対象を内部から外部へと再構築しましょう。言い換えると、自分の成し遂げてきたことだけでなく、他者が成し遂げてきたことも自分の可能性に含めてしまうのです。例えば、「あの人も、この人もできたんだから、自分だけができない訳がない」といった思考回路に再設計するのです。

すると、自分の可能性が無限大に広がることを実感できるようになります。

認知バイアスの緩和

やり続ける力 認知バイアス

「認知バイアスの緩和」とは認知心理学において自分の思考や判断に偏りがあることを自覚し、客観的な視点や根拠に基づいた認知に修正することを表します。

要するに自分の中にある無意識の当たり前(認知バイアス)を認識することが大切だということです。

例えば、「こんなにも努力したのに結果が出ない」と考えたことは誰しもがあるでしょう。しかし、そもそもこんなに」の基準って誰が作ったんですか…….?これこそが無意識のバイアスです。

もし、あなたが努力しても結果が出にくいのなら、このようなバイアスによって抑え込まれている可能性があります。

そして、この認知バイアスに気づくことがやり続ける力を生み出すのです。

認知バイアスの緩和方法

認知バイアスを自覚する方法には以下の様な手段があります。

  • 自分と他人の認知を比較する
  • 自分の認知と異なる情報を意図的に集める
  • 自分の行動を客観的に記録し評価する

ここでは、3つ目の「自分の行動を客観的に記録し評価する」の具体例を紹介します。
これは自己モニタリングと呼ばれる手法で、認知バイアスの一種である自己中心的バイアスの防止策として使えます。

やり続ける力 可視化
*上の写真はあくまでも一例なので、形式などは自分の好みに合わせてください

このように、スマホのメモ機能やLINEなどで、自分の予定を可視化しておきます。そして、1日の終わりに評価します。すると、できなかったことや余分にできたことなどが明確になり、自分に対する過小評価・過大評価を気づけるようになります。

アンガーマネジメント

やり続ける力 アンガーマネジメント

アンガーマネジメントとは心理学において、怒りという感情をポジティブに活用するために適切なコントロール・表現を用いる技法をさします。。

夢や目標を追っていると、屈辱を受けることもあります。しかし、それは大きなチャンスです。なぜなら「怒り」は爆発的な力を発揮するトリガーになりうるからです。

怒りは、自分や社会に対する不当な侵害や違反に対する自己防衛や社会維持のために喚起される心身の状態です。

情緒不安定になるのはなぜ?原因や症状、対処法について解説 - あらたまこころのクリニック | 名古屋市瑞穂区の心療内科・精神科
「イライラすることが増えた」 「気分の波が激しい」 「理由もなく涙が出る」 情緒不安定とは、心が不安定で感情の起伏が激しい状態をあらわします。自律神経が乱れているケースが少なくないため休息やリラックスして自律神経を整えましょう。病気の症状としてもあらわれることがあるため、長引いたり日常生活に影響が出る場合は病院の受診を...

しかし、それをしっかりとコントロールすれば、エネルギーを生産的なものに変えることができます。これは「怒りをエネルギーに変える」という方法です。

抑うつは行動を鈍化させます。逆に、怒り(アンガー)は活発化を促進させます。つまり、アンガーマネジメントをうまく使うことで、落ち込んで動けない時も、それをアンガーに変えることで活力のある行動を起こせるのです。

自己超越目標

やり続ける力 超越

自己超越目標とは教育学において、自分という個人(自己)の範囲を大きく超えた目標を表します。言い換えると、莫大に大きな目標ということです。

自己超越目標は、モチベーションの質や自制心を高めたり、感情のコントロールを容易にしたりする効果があると言われています。要は、目標を高く設定することは自分の可能性を最大限に引き出すことに繋がるということです。

ここでは、ノミの法則について紹介します。ノミは本来、自分の150倍もの高さまで跳ぶことができます。しかし、蓋をかぶせた入れ物に入れると蓋にぶつかる為、それ以上の高さでは跳ばなくなります。そして、蓋を外した後も入れ物から出るノミは現れないのです。

この寓話は心理学や教育学でも参考にされ、自分の目標を低く蓋をしてしまうと、可能であるはずのことすらも不可能になってしまうという教えを示唆しています。

自分の可能性に蓋をしないで、信じ続けることがやり続ける力のエネルギーとなります。

時間的な優先順位のバイアス

やり続ける力 時間的優先順位付け

「時間的な優先順位のバイアス」は心理学や脳科学で研究されていることで、時間的な優先付けにタスクの重要性や難易度が歪められてしまうことを表します。

例えば、IT・簿記・投資・英語を同じ時期に学びたいとします。そこで、優先順位を「1.簿記 2.IT 3.投資 4.英語」のように決めます。そして、1日の勉強時間を順に3、2、1、0.5時間として割り振ります。

ここで注意です!時間的な優先順位付けはとても大切なことですが、ここに落とし穴があるのです。この例でいくと、英語が最も低い優先順位の0.5時間です。そして、本来であれば、その0.5時間の間は、他の学習科目と同等の集中力・本気度を注ぐべきなのです。

しかし、無意識のうちに時間的な優先順位付けに集中度合い・本気度合いが引っ張られてしまいます。時間的優先順位が低くなるにつれ、勉強時間中のスマホいじりが長くなる、という経験が皆さんにもあるのではないでしょうか?せっかく、限りある時間を使っているのにこれでは勿体ないですよね?

次に具体的な対処法を紹介します。

自己暗示法

自己暗示法とは、自分に対して何かを言い聞かせることで、心理的な影響を与える方法を表します。これは、自信やモチベーションを高めたり、不安やストレスを減らす効果があります。

具体的にはタスクを始める前に「本気でやる」と口に出しましょう。これは、時間的な優先順位のバイアスに関係なく、タスクに対する認知・感情・行動に影響を与えることができます。

しかし、デメリットとしてはルーティン化すると効果が薄れるということが挙げられます。

メリット認知法

メリット認知法とは、自分が行うタスクのメリットを認識することで、心理的な影響を与えることを表しています。

つまり、すべてのタスクを本気で取り組むことのメリットを心から理解すればいいわけです。

ここでは、分かりやすい野球の例を挙げて理解していきましょう。例えば素振りを100回するとします。その際に100/100回を100%の力で振る人と、70~80%程度の力で済ませる人ではどちらが早い成長を遂げると思いますか?答えは考えるまでもなく、前者ですよね。つまり、同じ回数・同じ時間でも力の注ぎ方次第で大きな差が生まれるのです。 

これで私たちは、時間的な優先順位付けに流されることが少なくなりました。

単一タスク法(シングルタスク法)

単一タスク法とは、同時に複数のタスクを行うのではなく、1つのタスクに集中することを表します。これは、集中力や生産性を高めたり、ストレスやミスを減らしたりする効果があると言われています。

これは、そもそもの優先順位を生ませないという抜本的な解決方法となります。
しかし、以下の様なデメリットもあります。

  • タスクの数や期限によっては実現できない場合がある
  • 他のタスクに対する責任感や関心が低下する可能性がある
  • 他の要因によって集中力や本気度が低下する可能性がある

このように、対処法にはメリットとデメリットが混在するため、ケースバイケースで変えていきましょう。

パーキンソンの法則

やり続ける力 パーキンソンの法則

パーキンソンの法則とは行動心理学や産業・組織心理学において、仕事やタスクが時間の制約内で行われるという考え方です。具体的には、「仕事は時間の許す限り膨張し、予定された時間内で行われるべきである」という原則です。

要するに、制限時間を適切に設けることが大切ということです。制限時間を作らなかったり・長めにとってしまうとその分だけダラダラとしてしまい生産性は低下します。生産性が低下すると成果もどんどん先延ばしされます。

やり続けるためには適度に成果が見えた方がやる気の維持に繋がります。つまり、制限時間を適切に設けることがやり続ける力の支えになるのです。

Summary

ここまでに挙げた、夢を掴むための鋼メンタルの知識・方法の1つでも、みなさんの可能性を広げることができたら幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました