【AWS/DNSルーティング】位置情報と地理的近接性の違いをパパっと理解!

はじめに

今回は、AWSのルーティング種別である地理的近接性ルーティングポリシーと位置情報ルーティングポリシーの違いを深堀して行きます!どちらも名前からして紛らわしいのですよね?ということで、そのもやもやをここで解消していきます!

p.s.マントルまで、深堀していきましょう!
いや、言うとる場合か!(笑)…..

【ここで扱うトピック】

  1. 地理的近接性ルーティングポリシーの大枠
  2. 位置情報ルーティングポリシーの大枠
  3. 地理的近接性ルーティングポリシーのユースケース
  4. 位置情報ルーティングポリシーのユースケース

地理的近接性ルーティングポリシーの大枠

Answer

地理的近接性ルーティングポリシーは、ユーザーのリクエストを最も近いAWSリージョンにルーティングします。例えば、ユーザーが東京からリクエストを送ると、東京に最も近いリージョン(例えば、アジアパシフィック(東京)リージョン)にルーティングされます。

例:

  1. 東京のユーザー → 東京リージョンのサーバー
  2. ニューヨークのユーザー → 北バージニアリージョンのサーバー

ポイント:

  • リクエストを送るユーザーの物理的な位置に基づいて、最も近いサーバーにリクエストをルーティングする。
  • レイテンシー(遅延)を最小限にするために使用される。
トニーくん
トニーくん

なるほど..要するに物理的な位置に基づいてルーティングしてくれる。それが地理的近接性ルーティングポリシー。メモメモ💦

位置情報ルーティングポリシーの大枠

Answer

位置情報ルーティングポリシーは、ユーザーのリクエストを特定の地域に基づいてルーティングします。これは、ユーザーのIPアドレスに基づいて、そのユーザーがどの国や地域からリクエストを送っているかを判断し、その地域専用のサーバーにリクエストをルーティングします。

例:

  1. 日本のユーザー → 日本専用のサーバー
  2. アメリカのユーザー → アメリカ専用のサーバー

ポイント:

  • 特定の国や地域からのトラフィックを特定のサーバーにルーティングする。
  • 例えば、法規制やデータ管理の観点から、特定の地域のユーザーを特定のサーバーにルーティングしたい場合に使用される。
トニーくん
トニーくん

なるほど..要するにIPアドレスが所属する国にルーティングする。それが位置情報ルーティングポリシー。メモメモ💦

トニーくん
トニーくん

というか、位置情報ルーティングって必要あるの?普通に考えて、国内からリクエストを送って、わざわざ国外のリージョンにルーティングされるなんてことないでしょう。

*『位置情報ルーティングの必要性がいまいちピンとこない!』という方はこちらのユースケースでイメージを深めていきましょう↓

それぞれのユースケースは?

クエスチョン question

ここでは、地理的近接性ルーティングポリシー位置情報ルーティングポリシーのユースケースからそれぞれの必要性などを理解していきましょう!

地理的近接性ルーティングポリシーのユースケース

1. グローバルなWebサービスの高速化

  • ユースケース: グローバルに展開しているWebサービスで、ユーザーがどこにいてもできるだけ遅延を少なくしたい場合。
  • 特徴: 地理的近接性ルーティングポリシーを使えば、ユーザーの物理的な位置に最も近いリージョンにリクエストをルーティングでき、ページロード時間を短縮できます。例えば、アメリカ西海岸のユーザーは北カリフォルニアリージョンにルーティングされます。

2. 災害復旧と耐障害性

  • ユースケース: 複数のリージョンにバックアップを配置し、災害時に最も近いリージョンにユーザーをリダイレクトする場合。
  • 特徴: 地理的近接性ルーティングポリシーを利用することで、システム障害が発生しても、ユーザーは自動的に他の最も近いリージョンにリダイレクトされ、サービスの継続性が保たれます。

3. 動的な負荷分散

  • ユースケース: 複数のリージョンに同じサービスを提供しており、各リージョンの負荷状況によって動的にルーティングを変更したい場合。
  • 特徴: 地理的近接性ルーティングポリシーを使って、ユーザーの近くにあるリージョンを基本にしつつ、特定のリージョンが高負荷の場合には他の近いリージョンにリダイレクトすることも可能です。
トニーくん
トニーくん

なるほど…地理的近接性ルーティングポリシーはアクセス制限に重点を置くのではなく、パフォーマンス(スピード、可用性etc)に重点をおいたルーティング方式ってことなんだね!

位置情報ルーティングポリシーのユースケース

1. 法規制に従ったデータ処理

  • ユースケース: ある国の法律で、国内のユーザーからのデータは国内のサーバーで処理される必要がある場合。
  • 特徴: 位置情報ルーティングポリシーを使えば、ユーザーのIPアドレスに基づいて、その国のAWSリージョンにリクエストをルーティングできます。例えば、ヨーロッパのGDPR規制に従う場合、ヨーロッパからのリクエストはEU内のリージョンにルーティングされます。

2. 地域ごとのカスタマイズサービス

  • ユースケース: 多国籍企業が国ごとに異なるコンテンツやサービスを提供する場合。
  • 特徴: 位置情報ルーティングポリシーを使って、各国のユーザーにその国専用のコンテンツを提供できます。例えば、日本のユーザーには日本語のコンテンツを、日本のリージョンから提供することで、ユーザー体験を最適化します。

3. 政府向けの特別なサーバー

  • ユースケース: 政府が利用する特別なサーバーがあり、そのサーバーへのアクセスを国内ユーザーだけに限定したい場合。
  • 特徴: 位置情報ルーティングポリシーを使い、国内ユーザーのリクエストだけが特定の政府用サーバーにルーティングされるように設定できます。
トニーくん
トニーくん

なるほど…位置情報ルーティングポリシーはパフォーマンス(スピード)よりもユーザに適したサービスを提供することや法律などの簡単からのアクセス制限に重点をおいたルーティング方式ってことなんだね!

まとめ

ポート番号 summary

要するに…

地理的近接性ルーティングポリシーは、ユーザーの物理的な位置に基づいて最も近いリージョンにトラフィックをルーティングし、低遅延や高パフォーマンスを実現することを目的としています。

これに対して、位置情報ルーティングポリシーは、ユーザーのIPアドレスを基にそのユーザーが属する国や地域を特定し、その地域の法的要件やサービスの適合性に応じて適切なリージョンやサーバーにルーティングすることを目的としています。このため、位置情報ルーティングポリシーはパフォーマンスよりも地域ごとのコンプライアンスやローカライズされたサービス提供を重視しています。

おわりに

本日はここまでです。今日は位置情報ルーティングと地理的近接性ルーティングの違いをマスターしました!

全体を一気にまとめてやろうとするより、今回みたいに一つに絞って1つずつ着実に勉強していく方が頭に残りやすいです。

何事も継続は力なりですから、焦らず一歩ずつ着実に進んでいきましょう!それを続けていけば気づいた時には、ものすごいスペシャリストになっているはずです!では、さらばじゃ!

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