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哲学者トニーくん
【9秒チャレンジ】
ルータは異なるネットワーク間の通信を担当し、アクセスポイントは無線端末と有線LANをつなぐ中継役、スイッチはLAN内の通信をMACアドレス(L2スイッチ)やIPアドレス(L3スイッチ)を使って制御する。
更に詳しく知りたい場合↓
1. ルータ (Router)
役割
- ルータは、異なるネットワーク間の通信を中継・転送する機器です。
特に、LAN(プライベートIPアドレス)とWAN(グローバルIPアドレス)を接続します。
具体的な機能
- ルーティング:
- IPアドレスに基づいて、パケットを適切な宛先ネットワークに転送する。
- 経路情報は、静的ルーティング(手動設定)や動的ルーティング(OSPF、BGPなど)で管理。
- NAT (Network Address Translation):
- 複数のデバイスが1つのグローバルIPアドレスを共有してインターネット接続できるようにする技術。
- DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol):
- LAN内のデバイスに動的にIPアドレスを割り当てる。
- ファイアウォール:
- 不正な外部アクセスを防ぎ、内部ネットワークを保護。
設置場所と用途
- 家庭用では、ISP(インターネットサービスプロバイダ)から提供されるモデムに接続し、LANを形成。
- 企業では、外部ネットワークとの境界(ゲートウェイ)に設置。
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哲学者トニーくん
ルータのポイントは異なるネットワーク間の中継役
2. アクセスポイント (Access Point)
役割
- 有線LANを無線LANに変換する装置で、Wi-Fi対応デバイスが無線でLANに接続できるようにする。
ただし、アクセスポイント自体はルーティングを行わず、中継装置としての役割に特化。
具体的な機能
- SSIDの提供:
- 無線LANネットワークを識別する名前(SSID)をブロードキャストして、クライアントを接続。
- 暗号化とセキュリティ:
- WPA2/WPA3などの暗号化方式で通信の安全性を確保。
- 802.1X認証を活用した高度なセキュリティを提供する場合もある。
- データ中継:
- 無線LANデバイスから受信したデータを有線LANに送信し、有線LANからのデータを無線デバイスに送信。
設置場所と用途
- 家庭では、ルータにアクセスポイント機能が統合されていることが一般的。
- 企業や学校では、大規模な無線LAN環境を提供するために専用のアクセスポイントを設置。
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哲学者トニーくん
アクセスポイントは無線LAN端末と有線LAN環境の中継役
3. スイッチ (Switch)
役割
- LAN内のデバイス間で効率的に通信を中継する機器です。
接続されたデバイスのMACアドレスを記録し、必要な相手にだけデータを転送します。
具体的な機能
- MACアドレステーブル:
- 接続されたデバイスのMACアドレスを学習し、転送先を特定。
- データ(フレーム)を宛先MACアドレスに基づいて転送。
- ブロードキャストの制限:
- 必要な宛先にのみデータを送信することで、LAN内の通信効率を向上。
- VLANのサポート:
- 仮想LANを構築し、1つのスイッチ上で論理的に分離されたネットワークを形成可能。
L2スイッチとL3スイッチの違い
- L2スイッチ:
- MACアドレスを元にフレームを転送する。LAN内の通信が主目的。
- 第2層(データリンク層)で動作。
- L3スイッチ:
- IPアドレスを基にLAN内のパケット転送(ルーティング)を行う。
- VLAN間の通信やサブネット間の通信に使用される。
- 第3層(ネットワーク層)も扱う。
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哲学者トニーくん
スイッチはLAN内の中継役
ルータとL3スイッチの違い
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トニーくん
L3スイッチとルータって、どっちもIPアドレスを使って通信を制御するんですよね?どう違うんですか?
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哲学者トニーくん
L3スイッチは、LAN内における異なるサブネット間の通信を担当している。
ルータは、LAN内とか関係なく異なるネットワーク間の通信を担当してくれる。
どちらもIPアドレスを使うからゴチャゴチャしちゃうよね?
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トニーくん
あ~、なるほど…前提知識と合わせた解釈が必要でした💦
前提として、
・LANの中には複数のサブネット(ネットワーク)を構築できる
・異なるネットワーク間の通信にはIPアドレスを使う
この基本知識を念頭に置けばスッと理解できました。
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哲学者トニーくん
そーゆーうことじゃ!
やっぱり大事なのは、前提としてLANの中には複数のサブネットを構築できるという前提と、 異なるネットワーク間の通信にIPアドレスを使うという前提、 この2つの前提が理解できるが超重要ということです。
そうすることでL3スイッチとルーターの違いがスッと理解できる! L3スイッチというのはLAN内における異なるサブネット間の通信を担当してくれるもの。 ルーターというのはLAN内ではなくLANとWAN間とかそういった異なるネットワーク間の通信を担当してくれる。どちらも異なるネットワークの通信だからIPアドレスを 使う必要があるよねということ。
リンク
まとめ:3つの機器の違い
役割の違い
機器 | 主な役割 | 動作層 | 主な機能 |
---|---|---|---|
ルータ | 異なるネットワーク(LANとWAN)の接続 | 第3層(ネットワーク層) | ルーティング、NAT、DHCP、ファイアウォール |
アクセスポイント | 有線LANを無線LANに変換 | 第2層(データリンク層) | SSID提供、暗号化、無線クライアント接続 |
スイッチ | LAN内のデバイス間通信を効率化 | 第2層(データリンク層) | MACアドレスベースの通信、VLAN対応 |
L3スイッチ | VLAN間の通信やIPアドレスによるLAN内ルーティングを実現 | 第3層(ネットワーク層) | VLAN間ルーティング、高速パケット転送 |