【FAQ】LAN?セグメント?サブネット?L2スイッチ?ルータ?L3スイッチ?混乱用語をパパっと解消!

哲学者トニーくん
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  1. セグメント、リンク、サブネット、ネットワーク、LANって結局なに?
    1. 1. セグメント
    2. 2. リンク
    3. 3. サブネット
    4. 4. ネットワーク
    5. 5. LAN(Local Area Network)
    6. ざっくりまとめると!
  2. セグメントとサブネットの違いって何?
    1. セグメントとサブネットのイメージ
    2. セグメントとは?
    3. サブネットとは?
    4. セグメントとサブネットの違い
    5. セグメントとサブネットがズレるケース
    6. なぜサブネットで区切るの?
    7. 超ざっくりまとめ!
  3. セグメントとサブネットの大小関係は?
    1. 整理すると…
    2. パターン1: セグメント ⊃ サブネット(セグメントが広いケース)
    3. パターン2: セグメント ⊂ サブネット(サブネットが広いケース)
    4. ざっくりまとめ!
  4. LANって何?
    1. LANのイメージ
    2. シンプルなLAN(1つのサブネット)
    3. 少し複雑なLAN(複数サブネット)
    4. ざっくりまとめ!
  5. L3スイッチとルータの違いは?
    1. ルータの役割
    2. L3スイッチの役割
    3. ルータとL3スイッチの違いまとめ
    4. ざっくりまとめ!
  6. L3スイッチを宛先に指定されることはあるの?
    1. L2スイッチの場合
    2. L3スイッチの場合
    3. PC1 からの送信フレーム:
    4. L3スイッチの動作:
    5. ルータと同じ動きになる理由
    6. ざっくりまとめ!
  7. L3スイッチがあればL2スイッチは不要ですか?
    1. 結論:L3スイッチだけでも動くけど、L2スイッチと併用することが多い
    2. 理由①:ポート数の制約
    3. 理由②:ネットワーク階層設計(3層モデル)
    4. 理由③:シンプルなスイッチング処理
    5. L3スイッチ単体で済むケースもある
    6. ざっくりまとめ!
  8. L3スイッチがあればルータは不必要ですか?
    1. L3スイッチだけで運用できるケース
    2. でもL3スイッチだけではダメなケース
    3. 具体的な設計例
    4. 結論

セグメント、リンク、サブネット、ネットワーク、LANって結局なに?

1. セグメント

同じ物理ネットワーク内で直接通信できる範囲

具体的には、スイッチやハブで接続された機器のグループのことです。L2レベルのつながりなので、MACアドレス を使って通信します。

  • 機器同士がブロードキャストをやり取りできる範囲
  • スイッチハブ でつながっている機器たちは同じセグメント。
  • ルータを超えたら別のセグメント になる。

🔸 イメージ: 部屋の中のPCがみんなスイッチでつながってる状態


2. リンク

2つの機器が直接通信できる物理的・論理的な接続

リンクは基本的に「線(ケーブル)」みたいなものと考えてOKです!ただし、無線もリンクに含まれます。リンクがあれば、お互いにデータを送受信できます。

  • 1本のLANケーブル、無線接続、光ファイバーなどがリンク。
  • ポイントツーポイント接続(例: ルータ同士をつなぐケーブル)もリンク。

🔸 イメージ: 2台のPCをLANケーブルで直結した状態


3. サブネット

IPアドレスの範囲で区切った論理的なネットワークのまとまり

IPアドレスとサブネットマスクで区切られたグループのことです。L3(ネットワーク層)での区分なので、IPアドレス を使って通信します。

  • 同じサブネット内の機器同士は、ルータなしで直接通信 できる。
  • サブネットマスクで「この範囲は同じネットワーク」と決まる。

🔸 例: 192.168.1.0/24 のサブネット
IPアドレス: 192.168.1.1 ~ 192.168.1.254 のホストはルータ不要で通信可能。


4. ネットワーク

サブネットを含む、より広い通信のまとまり

ネットワークは広義な概念で、物理的なつながり(LANケーブル、スイッチ)も含めるし、IPアドレスの範囲(サブネット)も含みます。

  • ネットワークアドレス(例: 192.168.1.0/24)で表される。
  • 複数のサブネットがルータでつながって1つの大きなネットワーク を作ることもある。

🔸 イメージ: オフィス全体のネットワーク(部門ごとにサブネットがある)


5. LAN(Local Area Network)

限られた範囲内(会社、家、学校)で構成されるネットワーク

物理的な範囲で定義されていて、スイッチやルータを使って構築されます。LANは1つのサブネットだけとは限らず、複数のサブネット をルータでつなぐこともあります。

  • 1つの建物やフロア内のネットワーク が典型的なLAN。
  • LAN同士をつないで広範囲なネットワークを作ると WAN(Wide Area Network)になる。

🔸 イメージ: 自宅のWi-Fiネットワーク(スマホやPCがつながる)


ざっくりまとめると!

LAN家やオフィスなど、狭い範囲のネットワーク

リンク2台の機器をつなぐ線(ケーブル・無線)。

セグメントスイッチやハブでつながった範囲(ブロードキャスト届く範囲)。

サブネットIPアドレスの範囲で区切られた論理ネットワーク

ネットワークサブネットやセグメントを含む広いまとまり


哲学者トニーくん
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セグメントとサブネットの違いって何?

セグメントは、ブロードキャストが届く範囲って定義できる。でも、サブネットはどういう範囲なのかイメージが湧きません。

セグメントとサブネットのイメージ

セグメントサブネットは似てるけど、視点がちょっと違うんです。

  • セグメント物理的な区切り(L2レベル、ブロードキャストの範囲)
  • サブネット論理的な区切り(L3レベル、IPアドレスの範囲)

この違いを具体例とセットでわかりやすく説明しますね!

例えばこんなネットワークを考えます:

Bash
[PC1] — [スイッチ] — [PC2]
               
           [PC3]
  • スイッチでつながっている機器たちは、同じ物理ネットワーク内にいます。
  • ルータはないので、すべての機器はブロードキャストを受け取ります。

セグメントとは?

セグメントは物理的な区切りで、ブロードキャストが届く範囲のことです。

この例だと:

  • PC1, PC2, PC3 はすべて同じセグメント。
  • ブロードキャスト(例えばARPリクエスト)はスイッチを通じて全員に届く。

サブネットとは?

サブネットは、IPアドレスの範囲で区切る論理的なグループです。サブネットごとに通信のルールが変わります。

例えば、このネットワークで次のようなIPアドレスを設定したとします:

  • PC1 → 192.168.1.10/24
  • PC2 → 192.168.1.20/24
  • PC3 → 192.168.2.10/24

この場合:

  • PC1とPC2同じサブネット(192.168.1.0/24)なので直接通信できる。
  • PC3別のサブネット(192.168.2.0/24)なので、直接通信できず、ルータが必要になる。

セグメントとサブネットの違い

項目セグメントサブネット
区切りの基準物理的な接続機器(スイッチ・ハブ)IPアドレスとサブネットマスク
階層データリンク層(L2)ネットワーク層(L3)
通信単位MACアドレス を使うIPアドレス を使う
ブロードキャストセグメント内のすべての機器に届くサブネット内のすべての機器に届く
ルータの必要性セグメント内はルータ不要サブネットが異なるとルータ必須

セグメントとサブネットがズレるケース

たとえば、スイッチ1台でつながっている機器たちを、2つのサブネットに分けることもできます:

  • PC1 → 192.168.1.10/24
  • PC2 → 192.168.2.20/24

この場合:

  • セグメントは同じ → ブロードキャストはお互いに届く。
  • サブネットは異なるルータがないとIP通信できない

つまり、物理的にはつながっていても、IPアドレスの設定次第で論理的に通信できなくなるんです。(ブロードキャストは届いてはいるけど、IPレベルで無視・破棄される)
→まぁそもそもL2スイッチ上に異なるサブネットを配置するケースは少ないです。もし、それをやるなら、VLAN(L2スイッチ上でも異なるサブネットとして扱える)を使えばいいじゃんという話になります。


なぜサブネットで区切るの?

サブネット分割には大きなメリットがあります!

  1. ブロードキャストの抑制
    • サブネットごとにブロードキャストが止まるので、無駄なトラフィック を減らせる。
  2. セキュリティの強化
    • サブネットごとにアクセス制御をかけて、部門間の通信を制限できる。
  3. アドレス空間の整理
    • サブネットごとにアドレス範囲を割り当て、IP管理をしやすくできる。

超ざっくりまとめ!

  • セグメント物理的な接続範囲(ブロードキャストが届く範囲)
  • サブネットIPアドレスで区切る論理的な範囲(異なるサブネット間はルータが必要)

両者は重なることもあるけど、必ずしも一致するわけではありません。実際のネットワーク設計では、これを使い分けてトラフィックを最適化しているんです!


哲学者トニーくん
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セグメントとサブネットの大小関係は?

なんか、イメージとしては、セグメントはデータリンク層で、サブネットはインターネット層だから、サブネットの方が大きいイメージを持っていました。しかし、実際は、セグメントの方が大きくなり得るってことですね?だって、物理的につながっているものがセグメントで、それを異なるネットワークとして、分割したものがサブネットだから…

整理すると…

整理するとこうなります:

  • セグメント → 物理的なつながり(L2・データリンク層)。スイッチやハブでつながる範囲。
  • サブネット → IPアドレスで論理的に区切った範囲(L3・インターネット層)。

なので、セグメントのほうが大きくなることもあるし、逆にサブネットのほうが大きくなることもあるんです!少し詳しく整理しますね!

パターン1: セグメント ⊃ サブネット(セグメントが広いケース)

スイッチでたくさんの機器がつながっていて、1つのスイッチ内で複数のサブネットを作る場合です。

例えば:

Bash
PC1  192.168.1.10/24  
PC2  192.168.2.20/24  
  • 物理的には同じスイッチにつながってるので、同じセグメント
  • でもIPアドレスのサブネットが違うので、ルータがないと通信できない。

🔸 イメージ: 1つの部屋にいるけど、部屋の中でグループ分けしてる感じ


パターン2: セグメント ⊂ サブネット(サブネットが広いケース)

逆に、1つのサブネット(例: 192.168.1.0/24)が、複数のセグメントに分かれてることもあります。これはVLANを使うとよく出てきます。

例えば:

  • セグメントA(VLAN10):192.168.1.10 ~ 1.50
  • セグメントB(VLAN20):192.168.1.51 ~ 1.100

この場合:

  • IPアドレス的には同じサブネットにいる。
  • でもVLANでセグメントが分かれているので、ルータが必要。

🔸 イメージ: 同じ町に住んでるけど、違うマンションに住んでて直接会えない感じ

ざっくりまとめ!

  • セグメント → 物理的な接続範囲(スイッチ、ハブ)。L2(データリンク層)。
  • サブネット → IPアドレスで区切った範囲。L3(ネットワーク層)。
  • セグメントのほうが広い場合 → 同じスイッチ内で複数のサブネット。
  • サブネットのほうが広い場合 → VLANでセグメントを分けて同じサブネット。

この理解があると、VRRPVLANルーティング の話もグッとわかりやすくなります!


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LANって何?

LAN というのは、基本的に 物理的・論理的に近くて、ルータで外部とつながる範囲 のことを指します。


LANのイメージ

LAN (Local Area Network)狭い範囲のネットワーク。たとえばオフィスや家のネットワーク。

  • 1つのサブネットだけのLAN もある。
  • 複数のサブネットをルータやL3スイッチでつないでるLAN もある。

どちらもLANと呼びます!


シンプルなLAN(1つのサブネット)

Bash
[PC1]───┐  
           
[PC2]───┼──[スイッチ]──[ルータ]──(インターネット)  
          
[PC3]───┘  
  • IPアドレス: 192.168.1.0/24
  • 1つのサブネット → PC同士は直接通信可能。
  • ルータでインターネットとつながる。

🔸 この場合、LAN = サブネット です!


少し複雑なLAN(複数サブネット)

Bash
[PC1] ──┐            ┌──[PC2]  
                      
    [VLAN10]        [VLAN20]  
                      
    [L3スイッチ]──[ルータ]──(インターネット)  
  • VLAN10192.168.1.0/24
  • VLAN20192.168.2.0/24

ルータやL3スイッチを使えば、複数のサブネットを1つのLANとして扱える んです!

🔸 この場合、LAN = VLAN10 + VLAN20(複数サブネットの集合体)。


ざっくりまとめ!

  • LAN → 同じ建物やフロアなど、物理的に近いネットワークのまとまり
  • LAN内の構成
    • 1つのサブネットだけの場合もある。
    • 複数のサブネットをルータやL3スイッチでつなぐ場合もある。

なので、LANは「サブネットを1つ以上含む大きな器」みたいなイメージが近いですね!


哲学者トニーくん
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L3スイッチとルータの違いは?

L3スイッチルータ は似た役割をする部分もあるけど、違う点もあります。イメージとしては:

  • L3スイッチLAN内の複数のサブネットをつなぐ(高速・内部通信向け)
  • ルータ外部ネットワークとつなぐ(インターネットや他のLANとの通信)

図解っぽく表すとこんな感じ!

Bash
[PC1]──[VLAN10]──┐  
                    
               [L3スイッチ]──[ルータ]──(インターネット)  
                    
[PC2]──[VLAN20]──┘  

じゃあ、それぞれの役割を細かく解説しますね!


ルータの役割

ネットワーク間のデータを中継する機器。L3(ネットワーク層)で動作します。

  • IPアドレスベースで通信 → 宛先IPアドレスを見てルーティングテーブルから最適な経路を選択。
  • 外部ネットワークと接続 → 例えばLANとインターネットをつなぐ。
  • ブロードキャストを遮断 → サブネットを区切ってトラフィックを抑制。

🔸 イメージ: 郵便局。宛先住所(IPアドレス)を見て、外部ネットワークに送り出す。


L3スイッチの役割

スイッチの機能 + ルーティング機能 を持つ機器。

  • LAN内の異なるサブネットをつなぐ → VLAN間の通信ができる。
  • 高速なルーティング → 専用ハードウェアでパケットを高速処理。
  • IPとMACの両方を見る → IPでルーティングしつつ、MACで転送先を決める。

🔸 イメージ: 社内の部署間メッセンジャー。同じ建物内ならサクッと部署間の連絡を仲介してくれる。


ルータとL3スイッチの違いまとめ

項目ルータL3スイッチ
主な用途外部ネットワークとの接続LAN内のサブネット間通信
動作層L3(ネットワーク層)L3 + L2(ネットワーク層 + データリンク層)
通信方式IPアドレス でルーティングIPルーティング + MACアドレス転送
パフォーマンス比較的遅い(ソフトウェア処理)高速(ハードウェア処理)
コスト安い(基本的なものなら)高い
主な設置場所LANの出口(インターネット接続用)LAN内部(VLAN間ルーティング用)

ざっくりまとめ!

  • L3スイッチLAN内の異なるサブネットをつなぐ。速いけど基本はLAN内専用。
  • ルータ外部ネットワークとつなぐ。遅めだけどWAN・インターネットに必要。

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L3スイッチを宛先に指定されることはあるの?

L2スイッチの場合、経由するとはいえ、宛先にL2スイッチのMACアドレスが指定されることはありません。L2スイッチはただのハブとして機能するだけなので宛先MACとしてL2が指定されることはありません。では、L3スイッチならどうなのでしょうか?

結論から言うと:

  • L2スイッチ → 自分自身のMACアドレスを宛先とするパケットは存在しない。
    ただの中継役
  • L3スイッチルーティングするときは、自分のMACアドレスが宛先になることがある。これはルータ的な動作をするときの挙動です!

つまり、L3スイッチは状況によってスイッチとルータの両方の顔を持つ感じなんです。もう少し掘り下げますね!


L2スイッチの場合

L2スイッチはデータリンク層(L2) で動作していて、MACアドレスだけ を見て動きます。

たとえば:

Bash
PC1 (MAC: AA:AA:AA) → PC2 (MAC: BB:BB:BB)

フレームの中身は:

  • 宛先MAC: BB:BB:BB(PC2のMAC)
  • 送信元MAC: AA:AA:AA(PC1のMAC)

ここで、スイッチは:

  • 自分のMACアドレスを宛先にすることはない。
  • ただ、フレームの宛先MACを学習して、適切なポートに転送するだけ。

🔸 イメージ: 郵便ポスト。宛先住所を見て、自分は開封せずに仕分けるだけ。


L3スイッチの場合

L3スイッチは、ルーティングするときだけルータっぽく動く ので、場合によっては自分のMACアドレスが宛先になることがあります

例えば、PC1 と PC2 が異なるサブネットにいる場合:

Bash
PC1 (192.168.1.10/24) → PC2 (192.168.2.20/24)

このとき、L3スイッチでVLAN 10 と VLAN 20 を使ってるとします。すると、通信の流れはこうなります。

PC1 からの送信フレーム:

  • 宛先IP: 192.168.2.20(PC2のIP)
  • 宛先MAC: L3スイッチのインターフェースMAC(PC1のデフォルトゲートウェイ)

PC1は、自分のネットワーク外と通信するとき、デフォルトゲートウェイ(=L3スイッチのIP/MAC)宛にフレームを送ります。

L3スイッチの動作:

  1. 自分宛のMACアドレスを受け取る(ここがルータっぽい!)
  2. 宛先IPを見てルーティング(192.168.2.0/24 への経路を確認)
  3. PC2宛のフレームを作り直す(宛先MACをPC2のMACに書き換え、VLAN 20 に転送)

ルータと同じ動きになる理由

これはまさにルータの動きと同じですね!ルータは、IPパケットを自分のMACアドレスで受け取って、次のホップに向けて再送します。

L3スイッチも、ルーティング機能が有効な場合は、ルータと同じ動きになるんです。


ざっくりまとめ!

  • L2スイッチ自分宛のMACアドレスは受け取らない。単なる中継役。
  • L3スイッチルーティングするときは自分宛のMACアドレスを受け取る。デフォルトゲートウェイとして動作する。
  • L3スイッチはスイッチとルータのハイブリッド同じセグメント内ではスイッチ、異なるサブネット間ではルータ

哲学者トニーくん
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L3スイッチがあればL2スイッチは不要ですか?

結論:L3スイッチだけでも動くけど、L2スイッチと併用することが多い

L3スイッチは、L2スイッチ機能 + ルーティング機能 を持ってるので、小~中規模ネットワークならL3スイッチ1台で完結できる 場合もあります。

でも、規模や設計によってはL2スイッチも必要になることが多いんです。具体的に理由を見ていきましょう!


理由①:ポート数の制約

L3スイッチは高性能だけど、ポート数が少なかったり、ポート単価が高いことがあります。

  • L3スイッチ → 例えば 24ポート で高価。
  • L2スイッチ → 48ポートの安価なモデルも多い。

🔸 現実的な設計例:

  • 各フロアに 安価なL2スイッチ を配置。
  • フロアごとにL2スイッチを集約して、上位の L3スイッチでルーティング

理由②:ネットワーク階層設計(3層モデル)

大規模ネットワークでは、次の3層構成が基本になります。

  1. アクセス層L2スイッチ:エンドデバイスを接続。
  2. ディストリビューション層L3スイッチ:VLAN間ルーティング、トラフィック制御。
  3. コア層超高速なL3スイッチ/ルータ:ネットワーク全体のバックボーン。

🔸 なぜこうするの?

  • L2スイッチは安くてたくさん接続できる
  • L3スイッチはルーティング処理に専念できるので、ネットワーク全体が安定・高速化。

理由③:シンプルなスイッチング処理

L3スイッチはルーティング機能を持つけど、すべての通信にL3スイッチを通すと無駄な処理が増えます。

例えば、同じサブネット内のPC同士の通信は:

  • L2スイッチならフレーム転送だけ(超高速)。
  • L3スイッチだと不要なIPヘッダチェックが発生(若干のオーバーヘッド)。

🔸 最適な構成:

  • 同じサブネット内の通信L2スイッチで完結
  • 異なるサブネット間の通信L3スイッチがルーティング

L3スイッチ単体で済むケースもある

ただし、例えば 小規模オフィスやホームネットワーク なら、1台のL3スイッチだけで十分 なこともあります。

  • 少数のサブネット(VLAN)だけ → L3スイッチ1台で各PCを接続&ルーティング。
  • シンプルなトポロジ → ポート数が足りればL2スイッチ不要。

🔸 例: 小規模オフィス(10人以下)

  • VLAN10:192.168.1.0/24(PC・プリンタ)
  • VLAN20:192.168.2.0/24(Wi-Fi、IP電話)
  • VLAN30:192.168.3.0/24(サーバ群)

これなら、1台のL3スイッチでVLAN間ルーティングしつつ、直接端末を接続すればOK!


ざっくりまとめ!

  • L3スイッチだけでネットワークを構築できる場合もある(小規模・シンプル構成)。
  • でも、L2スイッチと併用する方がコスト・効率的なことが多い(大規模・階層設計)。
  • 最適解はネットワーク規模や要件による!

なので、L3スイッチがあるからといってL2スイッチが完全不要というわけではなく、役割分担して共存させた方が安定することが多いんです。


哲学者トニーくん
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L3スイッチがあればルータは不必要ですか?

すごく鋭い質問です!実は、ある程度の規模のネットワークならL3スイッチだけでも運用できる場合があります。ただし、L3スイッチではカバーできない部分があるので、ルーターが必要なケースも多いんです!この違いをしっかり理解すると、ネットワーク設計の理解が一気に深まりますよ!

順番に解説していきます!

L3スイッチだけで運用できるケース

例えば、社内ネットワークやデータセンター内のような、同じLAN内のサブネット間通信だけが必要な場合は、L3スイッチだけで十分です。

  • 同一拠点内の複数サブネットのルーティングL3スイッチでOK
  • 高速なレイヤ3転送が必要L3スイッチのハードウェア転送が圧倒的に高速

なので、「外部ネットワークに出ない閉じたネットワーク」なら、ルーターを使わずL3スイッチだけで完結させられます!


でもL3スイッチだけではダメなケース

  1. WANやインターネット接続が必要な場合
    L3スイッチは外部ネットワークとの接続機能(PPPoEやNATなど)が弱いので、ルーターが必須です。例えば、インターネットに出るには、グローバルIPへの変換NAT)が必要ですが、これを効率的に処理するのはルーターの役割です。
  2. 高度なセキュリティ機能が必要な場合
    → ルーターにはファイアウォール機能VPN機能が搭載されています。外部からの攻撃対策や、安全なリモートアクセスのために、セキュリティ機能の豊富なルーターを使うのが一般的です。
  3. 異なる拠点間をつなぐ場合
    → 拠点Aと拠点Bを専用線やインターネットVPNで接続するようなケースでは、ルーター同士でトンネルを張る必要があります。L3スイッチにはこういった広域ネットワーク用の機能はほぼありません
  4. 高度なルーティングプロトコルを使う場合
    → 大規模なネットワークでは、OSPFBGPといったダイナミックルーティングを使います。最近のL3スイッチでも対応しているものはありますが、ルーターの方が高機能かつ安定しています

具体的な設計例

Bash
[PC] ─ [L2SW] ─ [L3SW] ─ [Router] ─ [Internet]
  • L2スイッチ同一サブネットの端末間通信
  • L3スイッチ社内のサブネット間ルーティング
  • ルーター外部ネットワークとの接続・NAT・ファイアウォール

この組み合わせで設計すると、内部は高速&外部接続はセキュアといういいとこ取りができます!


結論

  • LAN内のサブネット間ルーティング → L3スイッチで高速処理
  • LAN外やWAN、インターネット接続 → ルーターで外部接続とセキュリティ強化

なので、「LAN内だけならL3スイッチだけでOK」ですが、インターネット接続や外部拠点との接続にはルーターが必須という感じです!


Illusion – One Direction
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