【FAQ】1000BASE-LXののあるある疑問をパパっと解消

【FAQ】1000BASE-LX
哲学者トニーくん
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  1. 1000BASE-LXって何?
  2. 波長って何ですか?
    1. 光ファイバー通信における波長
    2. 1000BASE-LXの1310nmとは?
    3. まとめ
  3. SMFとMMFって何?
    1. シングルモードファイバー (SMF) とは?
    2. マルチモードファイバー (MMF) とは?
    3. なぜマルチモードがまだ使われるのか?
    4. まとめ
  4. モードコンディショニングパッチコード(MCP)って何?
    1. なぜモード・コンディショニングパッチコードが必要なの?
    2. モード・コンディショニングパッチコードの役割
    3. 図解イメージ(簡単に言うと)
    4. まとめ
  5. MCPの両端でモード違うのはどういうこと?
    1. ✅ 両端でモードが違うのはなぜ?
    2. ✅ どうやって「片側SMF・片側MMF」になってるの?
    3. ✅ コア径が違うのに、どうやってつなぐの?
          1. ポイント①:SMFの出口をMMFの中心から少しズラす!
          2. ポイント②:徐々に太いファイバーに移行することで、光のロスを最小限にする!
    4. ✅ MCPの動作まとめ
    5. ✅ 結局、「片側SMF・片側MMF」って何がしたいの?
    6. ✅ まとめ
  6. MCPはデファクトスタンダード的な技術なの?
    1. ✅ MCPはどんな場面で使われるのか?
      1. (1)MCPを使う場面
      2. (2)MCPを使わない方法(最近の主流)
    2. ✅ MCPを使うとコストは高くなる?
    3. ✅ じゃあMCPは常識的に使うものなのか?
    4. ✅ まとめ
  7. 1000BASE-LX以外の有線LANの規格は?
    1. ✅ 試験に出やすいポイント
    2. ✅ まとめ
  8. 有線LAN以外でネスペに頻出する規格は?
    1. ✅ どういう風に試験に出るの?
    2. ✅ まとめ

1000BASE-LXって何?

1000BASE-LXは、IEEE 802.3規格に準拠したギガビットイーサネットの光ファイバー接続方式である。主な仕様は以下のとおり。

  • 波長: 1310nm
  • 対応ファイバー: シングルモードファイバー (SMF)、マルチモードファイバー (MMF)
  • 最大伝送距離:
    • SMF: 5,000m (5km)
    • MMF: 550m

解説:
1000BASE-LXは長距離通信向けに設計されており、シングルモードファイバーを使えば最大5kmまで通信できます。ただし、マルチモードファイバーを使う場合、距離は550mまで短くなります。
マルチモードではモード分散(光の経路差による信号の広がり)が発生するため、長距離になると信号が劣化します。そのため、MMFを使う場合でも、短距離であれば1000BASE-LXを利用できます。


哲学者トニーくん
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波長って何ですか?

波長(wavelength)は、光や電波などの波が 1回振動する長さ のことです。波には「山」と「谷」がありますが、山から次の山までの距離 を波長と呼びます。単位は ナノメートル (nm)メートル (m) で表されます。

例えば、目に見える光(可視光)の波長はだいたい 380nm〜700nm くらいです。

ナノ(nano)は、10の-9乗 を表します。(例:1 nm=1×10−9 m=0.000000001 m)

  • 青い光: 約 450nm
  • 緑の光: 約 550nm
  • 赤い光: 約 650nm

波長が短いほどエネルギーが強く、長いほどエネルギーは弱くなります。


光ファイバー通信における波長

光ファイバー通信では、電気信号を 光信号 に変換してデータを送ります。このとき使う光の波長がとても重要です。光ファイバー内での光の振る舞いや伝送特性は、波長によって変わります。

特に光ファイバー通信では、以下の波長帯域がよく使われます:

  • 850nm: 短距離伝送、マルチモードファイバー(MMF)向け
  • 1310nm: 中距離伝送、シングルモードファイバー(SMF)・マルチモードファイバー両方で使用
  • 1550nm: 長距離伝送、シングルモードファイバー向け

これらの波長は、ファイバー内での信号減衰(光が弱くなること)や分散(信号が広がること)が少ないので、通信に適しています。


1000BASE-LXの1310nmとは?

1000BASE-LXは、波長 1310nm の光を使うギガビットイーサネット規格です。この波長を使う理由は次のとおりです。

  • 減衰が低い: 光ファイバー内での光の損失が少なく、遠くまで届く。
  • 分散が小さい: 信号の広がりが少なく、長距離でもデータの品質が保たれる。
  • 長距離対応: シングルモードファイバーなら最大 5km、マルチモードファイバーなら最大 550m まで通信できる。

要するに、1310nmは「信号が劣化しにくく、長距離通信に向いている波長」 ということです!


まとめ

  • 波長山から次の山までの距離 を波長
  • 光ファイバー通信では、減衰や分散が少ない特定の波長(850nm, 1310nm, 1550nm)が使われる。
  • 1000BASE-LXは1310nmの光を使い、長距離でも安定したギガビット通信ができる。

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SMFとMMFって何?

シングルモードファイバー(SMF)は長距離伝送に優れているので、「じゃあ全部シングルモードでいいのでは?」と思いますよね?でも、実はシングルモードにもデメリットがあるので、ケースバイケースでマルチモードが選ばれることがあるんです。順番にわかりやすく見ていきましょう!


シングルモードファイバー (SMF) とは?

  • 光の伝わり方: 1本の直進する光(モード)だけが伝搬
  • コア径: 約 9μm(非常に細い
    非常に細いからこそ、光の反射する隙を与えず、1本の光として伝送することができる。
  • 波長: 1310nm / 1550nm など
  • 最大距離: 数km〜数十km以上(規格による)
  • メリット:
    • 減衰が少ない(信号が弱くなりにくい)
    • 分散がほぼない(信号のズレが発生しにくい)
    • 超長距離通信に対応可能
  • デメリット:
    • 光源(レーザー)が高価
    • ファイバー自体も高価
    • コアが細いため、接続や融着(ファイバーの接合)が難しく、作業コストやスキルが必要

つまり、シングルモードは「高性能だけど高価で扱いが難しい」んです。


マルチモードファイバー (MMF) とは?

  • 光の伝わり方: 複数の経路(モード)で光がジグザグに進む
  • コア径: 50μm or 62.5μm(太め)
    太いことにより、光が反射する隙ができる。その結果、1本光ではなく、反射して複数の光になってしまう。
  • 波長: 850nm / 1310nm など
  • 最大距離: 数十m〜数百m程度
  • メリット:
    • 光源(VCSELなど)が安価
    • ファイバーが安価
    • コアが太いため、接続や融着が簡単
  • デメリット:
    • モード分散が発生しやすく、長距離で信号劣化
    • 減衰もシングルモードより多い

つまり、マルチモードは「短距離ならコスパがよくて取り扱いやすい」んです。

哲学者トニーくん
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MMFと大層な命名をされているので、意図して複数の光に分散させていると勘違いしないように!ただ、細いコア作成が技術的に困難であったため、太いコアにせざるを得なかった。その結果、光が複数に分散する。というニュアンスです!


なぜマルチモードがまだ使われるのか?

例えば、データセンターやオフィス内のフロア間接続 を考えてみましょう。

  • 距離: 10m〜300m程度
  • 必要な速度: 1Gbps〜10Gbps
  • コスト意識: なるべく安く済ませたい

この場合、シングルモードを使うとオーバースペックになり、コストと手間がかかりすぎ ます。逆にマルチモードなら短距離なら十分な速度と安定性が得られるので、結果的にコスト最適化ができます。


まとめ

  • シングルモード: 長距離・高性能だが高価&扱いが難しい長距離接続・外部回線・WAN向き
  • マルチモード: 短距離・安価で扱いやすいが距離制限あり → 建物内・データセンター・LAN向き

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モードコンディショニングパッチコード(MCP)って何?

「モード・コンディショニングパッチコード(Mode Conditioning Patch Cord, MCPC)」は、1000BASE-LX をマルチモードファイバー(MMF)で短距離接続するときに信号品質を保つために使われます。

なぜ必要なのか、そしてどう機能するのか、パパっと見ていきましょう!

なぜモード・コンディショニングパッチコードが必要なの?

1000BASE-LXはもともと シングルモードファイバー (SMF) を想定して設計されています。シングルモード用の送信機は、レーザー光 を使い、細いファイバーの真ん中をまっすぐ進むように光を出します。

でも、これをそのまま マルチモードファイバー (MMF) に流すと、次の問題が発生します。

  • 差動モード遅延 (DMD): 光がMMFの中心部に強く集中すると、コアの内壁に反射する光と、中心を直進する光の間で伝搬速度に差が生まれます。その結果、信号が広がり、受信側でデータが乱れることがあります。

これが起こると、短距離でもパケットエラーが発生し、通信が不安定になります。


モード・コンディショニングパッチコードの役割

モード・コンディショニングパッチコードは、この DMD を防ぐための特殊な光ファイバーケーブルです。

仕組み:

  • 片側: シングルモードファイバー (SMF)
  • もう片側: マルチモードファイバー (MMF)
  • 接続部分: 光の信号を 中心から少しずらして MMFに入射させる

これによって、光がファイバーの中心ではなく 少し外れた位置 から広がるので、複数の光経路が適度に混ざり、DMDの影響が軽減 されます。結果として、短距離でも安定した信号伝送が可能になります!


図解イメージ(簡単に言うと)

  • 通常の接続: 光がファイバーの真ん中に集中 → モード遅延発生
  • MCPC使用時: 光が中心から少しずれた位置に入射 → モード遅延が軽減


まとめ

  • 問題: 1000BASE-LX を MMF で使うと、DMD が発生して信号劣化
  • 解決策: モード・コンディショニングパッチコードを使う
  • 効果: 光の入射位置をずらして、モード遅延を軽減 → 信号が安定
哲学者トニーくん
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要するに、直進する光があると、到着に差がでるから、入射角をずらして直進する光を減らそうねっていう技術です。


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MCPの両端でモード違うのはどういうこと?

MCPは、シングルモードファイバー(SMF)とマルチモードファイバー(MMF)を途中でつなぎ合わせた特殊なケーブル です。

✅ 両端でモードが違うのはなぜ?

1000BASE-LXは、本来シングルモードファイバー(SMF)で使うレーザー光を、短距離ではマルチモードファイバー(MMF)で使おうとします。

問題点

  • シングルモードのレーザー光は、超細いSMF(コア9μm)を通るので、まっすぐ進む性質 を持つ
  • でも、それをいきなり太いMMF(コア50μm or 62.5μm)に入れると、直進光がそのままMMFの中心を突き抜けてしまい、モード分散がひどくなる

この「いきなり太いMMFに入れると直進光が発生する」問題を解決するために、MCPは 「途中にSMFを少しだけ入れて、光の角度を調整する」 という工夫をしています。


✅ どうやって「片側SMF・片側MMF」になってるの?

MCPは、片側はSMF(シングルモードファイバー)、もう片側はMMF(マルチモードファイバー)になっていますが、これは 「途中でSMFとMMFを融着(接続)」 しているからです!

具体的な構造

  • 片側(機器側) → シングルモードファイバー(SMF、コア9μm)
  • 途中でSMFとMMFをつなぐ(融着接続)
  • もう片側(ネットワーク側) → マルチモードファイバー(MMF、コア50μm or 62.5μm)

✅ コア径が違うのに、どうやってつなぐの?

「SMFはコアが9μm、MMFは50μmや62.5μmなのに、どうやって接続してるの?」という疑問が出ますよね。

ここがMCPの 最大の工夫ポイント です!

ポイント①:SMFの出口をMMFの中心から少しズラす!


普通にど真ん中にSMFを接続すると、直進する光がそのまま出ちゃいます。
そこで、SMFの出口を少しズラして、MMFのコアの端っこの方に光を入れるようにする んです。

✅ こうすると、光がMMFに入るときに最初からちょっと傾いた角度になるので、直進光が減って、適度に反射する光になり、モード分散が減ります。

ポイント②:徐々に太いファイバーに移行することで、光のロスを最小限にする!


いきなり細いSMF(9μm)から太いMMF(50μm or 62.5μm)に繋ぐと、光のロスが大きくなります。
そのため、SMFとMMFを滑らかにつなげる 「テーパー状の接続」 をすることで、光がスムーズに移行するように工夫されています。


✅ MCPの動作まとめ

  1. シングルモードレーザーの光を、まずSMFで通す
    • ここでは通常のシングルモード光が出る
  2. 途中でSMFをMMFにズラして接続
    • これによって、直進する光を抑えて、適度に反射する光だけがMMFに入るようにする
  3. その後、MMFで普通に通信
    • 直進光が抑えられているので、モード分散の影響が減る

✅ 結局、「片側SMF・片側MMF」って何がしたいの?

  • 1000BASE-LXのレーザーは 本来SMF用
  • でも、短距離ではコストの問題で MMFを使いたい
  • いきなりMMFに入れると直進光が発生してしまうので、それを減らすために「一度SMFを通して角度を調整する」
  • だから、MCPは 「片側はSMF」「途中でMMFにズラして接続」「もう片側はMMF」 という構造になっている

✅ まとめ

  • MCPは、途中でSMFとMMFを接続している特殊なケーブル!
  • SMF → MMFに光を入れるときに、中心をズラして直進光を抑える!
  • 結果的に、1000BASE-LXをMMFで安定して使えるようになる!

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MCPはデファクトスタンダード的な技術なの?

MCPは 「1000BASE-LX をマルチモードファイバー(MMF)で使うときに発生する問題を解決する手段の1つ」 です。ただし、今ではそこまで一般的に使われているわけではなく、「必要な場面では使うが、なるべく避ける」という感じになっています。

✅ MCPはどんな場面で使われるのか?

MCPは、「1000BASE-LX を MMF で使いたいけど、モード分散の影響を抑えたい!」 というときに使います。

でも、そもそも「1000BASE-LXをMMFで使う」こと自体があまり推奨されていません。

(1)MCPを使う場面

  • 企業のネットワークなどで「すでにMMFの配線がある」けど「スイッチを1000BASE-LX対応のものに変えたい」とき
    • すでにMMFが敷設されているなら、なるべくそのまま使いたい
    • でも1000BASE-LXの光源はシングルモード用なので、そのままMMFに入れると問題が起こる
    • だからMCPを使って調整する

(2)MCPを使わない方法(最近の主流)

そもそも最初から1000BASE-SX(850nmのMMF用規格)を使う

  • 1000BASE-SXは最初からMMF用に設計されているので、MCPを使う必要がない
  • しかもMCPを使うよりも安価でシンプルに運用できる

このため、新規にネットワークを構築する場合、MCPを使うよりも 最初から1000BASE-SXを選ぶ ことが多いです。


✅ MCPを使うとコストは高くなる?

結論:MCPを使うとコストが高くなる!

理由は以下の通りです。

  1. MCP自体が普通のMMFパッチコードより高い
    • MCPはSMFとMMFを特殊な方法で接続したケーブルなので、普通のMMFパッチコードより高価
  2. MCPを使うことで運用が複雑になる
    • 接続方法を間違えると正しく動作しない(SMF側とMMF側を間違えたら意味がない)
    • MCP対応の光モジュールが必要 になる場合もある
  3. だったら最初から1000BASE-SX(MMF用)を選んだ方がコストが安い
    • MCPを買うくらいなら、最初から1000BASE-SXにした方が安くてシンプル

このため、新規導入ならMCPをわざわざ選ぶことは少ないです。


✅ じゃあMCPは常識的に使うものなのか?

「MCPを使うのが常識」というわけではない!
むしろ、以下のような感じで考えられています。

  1. 新しくネットワークを作るなら、MCPを使わないのが普通
    • 1000BASE-SX(MMF用)1000BASE-LXをSMFで使う のが一般的
    • つまり、MCPを使わない設計が最適
  2. でも、既存のMMF配線をそのまま使いたいなら、MCPを使うこともある
    • 既存のMMFを活かして1000BASE-LXを導入する場合、MCPを使うのが一つの手段
    • ただし、この場合も「そもそもMMFで1000BASE-LXを使うのが正解なのか?」を検討する必要がある

✅ まとめ

  1. MCPは「1000BASE-LXをMMFで使うときの問題を解決する手段」
    • ただし、「1000BASE-LXをMMFで使う」こと自体があまり推奨されていない
  2. MCPを使うとコストが高くなる(パッチコード自体の価格、運用の複雑さ)
    • そのため、普通は 1000BASE-SX(MMF用)を使うか、1000BASE-LXをSMFで使う のが一般的
  3. 新規導入ではMCPを使わないのが主流
    • 「MCPを使うのが常識」というわけではなく、「必要な場面で仕方なく使う技術」
    • つまり、知識のある人が「仕方なく」使うことはあるが、そもそも使わない方がいい

結論として、MCPは「必ず使うもの」ではなく、「過去の設備(MMF)をそのまま使いたいときの選択肢の1つ」っていう立ち位置ですね!




哲学者トニーくん
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1000BASE-LX以外の有線LANの規格は?

規格名最大速度伝送媒体最大距離特徴・用途
100BASE-TX100MbpsUTP(Cat5以上)100mファストイーサネット(現在はあまり使われない)
1000BASE-T1GbpsUTP(Cat5e以上)100m現在の主流(ギガビットイーサネット)
1000BASE-TX1GbpsUTP(Cat6以上)100m1000BASE-Tより配線しやすいが普及せず
10GBASE-T10GbpsUTP(Cat6a以上)100m企業やデータセンター向け(レイテンシが若干高い)
1000BASE-LX1GbpsSMF, MMF5km(SMF) 550m(MMF)シングルモード中心、長距離通信可能
1000BASE-SX1GbpsMMF550m近距離向け光ファイバー規格
10GBASE-LR10GbpsSMF10km長距離光ファイバー通信
10GBASE-SR10GbpsMMF300m短距離の光ファイバー通信
25GBASE-T25GbpsUTP(Cat8)30m企業・データセンターでの次世代LAN
40GBASE-SR440GbpsMMF100mデータセンター向け、高速短距離通信
100GBASE-LR4100GbpsSMF10km超高速バックボーン向け

✅ 試験に出やすいポイント

  1. 1000BASE-T vs 1000BASE-LX/SX の違い
    • 1000BASE-T:銅線(UTP)、最大100m
    • 1000BASE-LX:シングルモード光ファイバー(SMF)、最大5km
    • 1000BASE-SX:マルチモード光ファイバー(MMF)、最大550m
  2. 10GBASE-T と 10GBASE-SR/LR の違い
    • 10GBASE-T:ツイストペアケーブル(Cat6a)、最大100m
    • 10GBASE-SR:マルチモード光、最大300m
    • 10GBASE-LR:シングルモード光、最大10km
  3. 「BASE-T」 vs 「BASE-SX/LX/LR」
    • 「-T」 はツイストペアケーブル(UTP)
    • 「-SX/LX/LR」 は光ファイバー
  4. PoE(Power over Ethernet)との関係
    • 1000BASE-Tや10GBASE-T はPoEに対応できるが、光ファイバーはPoE不可

✅ まとめ

  • 1000BASE-T(UTP) vs 1000BASE-LX(光) の違いを理解する
  • 10GBASE-Tと10GBASE-SR/LRの用途の違いを押さえる
  • ツイストペア vs 光ファイバーのメリット・デメリットを整理する

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有線LAN以外でネスペに頻出する規格は?

分類規格・技術説明・ポイント
有線LAN100BASE-TX– 100Mbpsのツイストペアケーブル用規格(カテゴリ5以上)
1000BASE-T– 1Gbpsのツイストペアケーブル用規格(カテゴリ5e以上)
1000BASE-LX– 光ファイバーを用いる1Gbps規格(SMFで最大5km, MMFで最大550m)
1000BASE-SX– マルチモードファイバー(MMF)用の1Gbps規格(最大550m)
10GBASE-T– 10Gbpsのツイストペアケーブル用規格(カテゴリ6a以上)
PoE(IEEE 802.3af/at/bt)– LANケーブルで電力供給が可能(PoE:最大15.4W、PoE+:最大30W、PoE++:最大60~90W)
無線LANIEEE 802.11a– 5GHz帯、最大54Mbps
IEEE 802.11b/g– 2.4GHz帯、bは最大11Mbps、gは最大54Mbps
IEEE 802.11n– 2.4GHz/5GHz帯、MIMO対応、最大600Mbps
IEEE 802.11ac– 5GHz帯、最大6.9Gbps(理論値)、MU-MIMO対応
IEEE 802.11ax– 6GHz帯(Wi-Fi 6E)、OFDMA対応、最大9.6Gbps
WAN(広域網)PPP(Point-to-Point Protocol)– シリアル通信やVPNで使われる基本的なデータリンクプロトコル
PPPoE(PPP over Ethernet)– フレッツ光などで使われる、Ethernet上でPPPをカプセル化する技術
MPLS(Multi-Protocol Label Switching)– パケット転送を高速化するためのラベルスイッチング技術
SD-WAN– ソフトウェア制御でWANを仮想化し、回線コストを最適化する技術
ルーティングRIP(Routing Information Protocol)– 伝統的な距離ベースのルーティングプロトコル(最大ホップ数15)
OSPF(Open Shortest Path First)– 階層型のリンクステートルーティングプロトコル
BGP(Border Gateway Protocol)– インターネットの経路制御に使われるAS間ルーティングプロトコル
スイッチングVLAN(仮想LAN)– 物理ネットワークを仮想的に分割し、ブロードキャストを制御
STP(Spanning Tree Protocol)– ループを防ぐためのプロトコル(RSTP, MSTPも)
LACP(Link Aggregation Control Protocol)– 複数の物理リンクを束ねて帯域幅を増強する技術
セキュリティIEEE 802.1X– ポートベースの認証プロトコル(RADIUSと連携)
MACアドレスフィルタリング– 許可されたMACアドレスだけ通信を許可
IPsec(Internet Protocol Security)– VPNなどで使われる暗号化技術(AH/ESP)
TLS(Transport Layer Security)– HTTPSやVPNで使われる暗号化プロトコル
仮想化・クラウドVXLAN(Virtual Extensible LAN)– VLANの拡張版、オーバーレイネットワーク技術
SDN(Software-Defined Networking)– ネットワーク制御をソフトウェアで行う技術
NFV(Network Functions Virtualization)– ルーターやファイアウォールを仮想化
監視・運用SNMP(Simple Network Management Protocol)– ネットワーク機器を監視するためのプロトコル
NetFlow– ルータやスイッチのトラフィック監視技術
Syslog– ネットワーク機器のログを集約・管理する仕組み

✅ どういう風に試験に出るの?

  • 1000BASE-LX と 1000BASE-SX の違いを問う問題
  • STPやLACPの動作を問う問題
  • IPsecやTLSなどの暗号技術を組み合わせる問題
  • SDN/NFVを絡めた最新技術に関する問題
  • MPLSやBGPなどのWANの設計を問う問題

✅ まとめ

  • 試験では、物理層(LAN/WAN)からアプリケーション層(セキュリティ・仮想化)まで幅広く出題される
  • 1000BASE-LXや1000BASE-Tのような通信規格だけでなく、ルーティング・スイッチング・セキュリティ技術も重要
  • 実際の問題では、複数の技術を組み合わせたシナリオ問題が多いので、単純な暗記ではなく「どう活用するか」を理解するのが大事

Strong – One Direction

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