アバンタイトル
IT分野は範囲がとても広いです。そのため、過去問を解いていると1ページに何個も理解できない単語が出てきます。それを一気に理解しようとするのはとても骨が折れるし、やる気も続きません。
しかし、そんな時は1周まわって1つのことに徹底集中してみるのはどうでしょうか?覚えなきゃいけないことが沢山あると、終わりが見えずモチベーションが続きません。
でも、「今日はこの1つをマスターしよう!」と1つにフォーカスすればゴールが見えて、集中力も続くようになります。また、一点集中型なので理解力も深まり応用も効くようになります。
ということで、当サイトでは1点集中をコンセプトに解説を展開しています。勉強法が定まっていなかったり悩んでいる方は是非、続きをご覧になってみてはいかかでしょうか?
はじめに
今回は、前回に引き続き応用情報の対策としてポート番号をStudyしていきます!
前回はポート番号20番、21番(FTP)をマスターしました。
そして、今日、ピックアップするのは、22番ポート番号として知られるSSH(Secure SHell)です。こちらも、出題頻度の高いポート番号の一つなのでしっかりStudyしてマスターしていきましょう!
【ここで取り扱う・解決するFTPへの疑問点】
SSH(SecureShell)の概要を教えて!
SSH(Secure Shell)プロトコルは、ネットワーク上でセキュアなリモートアクセスを提供するためのプロトコルであり、通常、コンピューターシステムやネットワークデバイスに安全に接続するために使用されます。ポート番号は22番です。
p.s.要するに、SSHとはリモートアクセスをサポートするプロトコルだよってことですね。
リモートアクセスとは、あるコンピューターから別のコンピューターに遠隔地からアクセスすることを指します。
これは、物理的にそのコンピューターに直接アクセスすることなく、ネットワークを介して操作や情報の取得を行う方法です。
具体的な例としては、自宅のコンピューターに外出先からアクセスして、ファイルを操作したり、プログラムを実行したりすることがあります。リモートアクセスは、効率的な作業や管理を可能にし、地理的な制約を超えて作業を行うことができます。
Q.SSHを使わずにリモートアクセスってできるの?
うんうんうん。SSHっていうのはリモートアクセスをサポートしているプロトコルなんだ!じゃあ、リモート接続する際は絶対にSSHを使わなきゃ、接続できないのかな?それ以外の方法はあるの?そんな疑問を次に紐解きます!
A.SSH以外でもリモートアクセスは可能!
結論から言うと、SSHを使わずにリモートアクセスをすることも可能です!ただし、SSHは一般的にリモートアクセスを行うための最も安全かつ効率的な方法の一つであるため、多くの場合においてSSHが利用されます。しかし、他の方法も存在するので紹介していきます。
【その他のリモートアクセス方法】
例えば、RDP(リモートデスクトッププロトコル)やVNC(Virtual Network Computing)などのプロトコルを使用して、グラフィカルなユーザーインターフェースを介してリモートでコンピューターにアクセスすることができます。
また、Telnetなどのプロトコルを使用して、テキストベースのリモートシェルセッションを確立することも可能です。
これらの方法はSSHよりもセキュリティ面で脆弱であり、パスワードやデータが暗号化されない場合があります。そのため、SSHが推奨される場合がほとんどです。
Q.なんでSSHはリモートアクセスに適してるの?
上述したように、telnetやRDP、VNCを使ってもリモートアクセスは可能です。しかし、正攻法とされるのはSSHです。ここでは、なぜSSHが定番なのか?それはSSHのどのような特徴から言われていることなのか?ということを知っていきましょう!
A.SSHは暗号化、強力な認証メカニズム..etc.
SSHがリモートアクセスに適している理由は以下のような特徴からなるものです。
- セキュリティ: SSHはデータを暗号化して送受信するため、通信が安全に行われます。パスワードや重要な情報の送信時に、外部からの傍受や盗聴を防ぎます。
- 認証: SSHはパスワードだけでなく、公開鍵認証や秘密鍵認証などの強力な認証メカニズムをサポートしています。これにより、セキュアなアクセス制御を実現し、不正アクセスを防ぐことができます。
- 柔軟性: SSHはさまざまなプラットフォームやオペレーティングシステムで利用可能であり、多くのアプリケーションやシステムで広く採用されています。さらに、さまざまな認証方式や暗号化アルゴリズムをカスタマイズできるため、特定のセキュリティ要件に合わせて適切に設定できます。
これらの特徴により、SSHはセキュアで信頼性の高いリモートアクセスを実現するためのツールとして広く利用されています。
Q.22番ポートってSFTPと同じじゃね?
前回のFTPをStudyした方は疑問を持つと思います。たしか、ポート番号22番ってSFTPと同じポート番号使ってない?って。異なるプロトコルで同一のポート番号を使うのって混乱が起きるでしょ!コンピュータはどーやって、SFTPとSSHの通信を区別しているの?以下では、その様な疑問を紐解いていきましょう!
A.プロトコル識別子を使う!
SSHとSFTPは、どちらもポート番号22を使用することがありますが、それらは異なるプロトコルであり、同じポート番号を共有していることで混乱を招きますよね。しかし、実際には、これらのプロトコルは異なる通信パターンやプロトコル識別子を使用して区別されます。
プロトコル識別子(Protocol Identifier)は、通信プロトコルを識別するための情報です。通信が開始される際に、クライアントやサーバーが送信する識別子のことです。この識別子は、通常、通信の最初の数バイトに含まれており、通信相手がどのプロトコルを使用しているかを判断するために利用されます。
識別子には、プロトコル名やバージョン情報が含まれる場合があります。これにより、通信の相手が正しいプロトコルを理解し、適切な処理を行うことができます。プロトコル識別子は、通信の途中で何らかの変更やエラーが発生した場合でも、通信の再開や修復が可能になります。
例えば、SSHプロトコルでは、通常、最初の接続メッセージとして “SSH-2.0-” という識別子が送信されます。これにより、クライアントやサーバーは接続がSSHプロトコルによるものであることを認識し、適切な処理を行います。
【具体的な流れ】
SSHとSFTPは通信の開始時に異なるプロトコル識別子を送信します。SSHは通常、最初の接続メッセージとして識別子 “SSH-2.0-” を送信します。一方、SFTPは最初のメッセージとして “SSH-2.0-” の後に “sftp-server” という文字列を送信します。サーバーはこの識別子を受信して、どのプロトコルが要求されているかを判断します。
したがって、クライアントが22番ポートを使用して接続を開始し、最初のメッセージが “SSH-2.0-” の場合、サーバーはSSHプロトコルを処理すると認識します。一方、最初のメッセージが “SSH-2.0-” の後に “sftp-server” が含まれている場合、サーバーはSFTPプロトコルを処理すると認識します。
SSHまとめ
SSH(Secure Shell)は、ネットワーク上で安全にリモートコンピューターにアクセスするためのプロトコルです。SSHを使用することで、データの暗号化や安全な認証を行い、外部からの不正アクセスを防ぎながらリモートアクセスを実現します。また、ファイル転送やトンネリングなどの機能も提供し、セキュアなリモート通信を可能にします。
おわりに
お疲れさまでした!今回は、SSHをStudy&マスターしてきました!疑問を持ち、それをひとづつ紐解いていくことで、いつの間にか多くの知識が身についていることに気が付きませんか?たった、数分であなたは知識を爆発的に増やしました!
これからも、今日みたいに意識を高くもって、一緒にStudyしていきましょう!今回はここで終わります。ありがとうございました。またお会いしましょう!では、さらばじゃ!
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