【新感覚Study】POP3をマスターしよう!【応用情報/わかりやすく】

POP3

アバンタイトル

IT分野は範囲がとても広いです。そのため、過去問を解いていると1ページに何個も理解できない単語が出てきます。それを一気に理解しようとするのはとても骨が折れるし、やる気も続きません。

しかし、そんな時は1周まわって1つのことに徹底集中してみるのはどうでしょうか?覚えなきゃいけないことが沢山あると、終わりが見えずモチベーションが続きません。

でも、「今日はこの1つをマスターしよう!」と1つにフォーカスすればゴールが見えて、集中力も続くようになります。また、一点集中型なので理解力も深まり応用も効くようになります。

ということで、当サイトでは1点集中をコンセプトに解説を展開しています。勉強法が定まっていなかったり悩んでいる方は是非、続きをご覧になってみてはいかかでしょうか?

はじめに

今回は、前回に引き続き応用情報の対策としてポート番号をわかりやすくStudyしていきます!
今日、ピックアップするのは、ポート番号110番として知られるPOP3(Post Office Protocol version 3)です。こちらも、出題頻度の高いポート番号の一つなのでしっかりStudyしてマスターしていきましょう!

【今までの復習】

【ここで取り扱う・解決するSMTPへの疑問点】

  1. POP3ってなに?
  2. Q.送信・配信・受信の違いって説明できる?
  3. Q.POP3のメール受信プロセスってどんな感じ?
  4. Q.なんで、POP3は使われてたの?
  5. Q.じゃあ、逆にPOP3のデメリットは?
p.s.今日の一言は『僕の心はサーバで、君はクライアント。POP3のように君がリクエストするたびに僕の愛をダウンロードさせて。』です。具体的な解説は最後でしています。

POP3ってなに?

POP3(Post Office Protocol version 3)は、電子メールを受信するためのプロトコルです。一般的に、メールクライアント(例えばOutlookやThunderbirdなど)は、ユーザーのメールサーバーに対してPOP3を使用してメールを受信します。POP3は、メールをサーバーからクライアントのコンピューターにダウンロードし、通常はサーバーから削除します。これにより、メールボックスの容量を節約することができます。

また、POP3の標準ポート番号は110番です。

Q.送信・配信・受信の違いって説明できる?

クエスチョン

POP3(ポート110)はメールを受信するプロトコルだということは分かりました。ここで一つ質問です。受信って説明できますか?なんとなく、「受け取る行為」ってぐらいしかイメージがつかないのではないでしょうか?それだと、配信や送信も完璧に理解することからは遠ざかってしまいます。

ということで、ここで送信・配信・受信の違いをしっかりとStudyしていきましょう!

A.メールの流れを理解すれば自おのずと分かる

Answer

では、簡単にパパっと理解していきましょう!

  1. 送信 (Send):
    • 送信は、メールを作成して送信者から受信者に向けて送ることを指します。
    • 送信者は、メールクライアントやウェブメールインターフェースなどを使用して、メールを作成し、受信者のメールアドレスを入力し、メールを送信します。
    • メールが送信されると、送信者のメールサーバーはそのメールを受信者のメールサーバーに送ります
  2. 配信 (Delivery):
    • 配信は、メールサーバーが受信者のメールボックスにメールを配置するプロセスです。
    • メールが送信者から受信者のメールサーバーに届くと、受信者のメールアカウントに関連付けられたメールボックスにメールが配置されます。
    • メールが配信されると、受信者がそのメールを受信できるようになります。
  3. 受信 (Receive):
    • 受信は、受信者がメールサーバーのメールボックスからメールを取得することを指します。
    • 受信者は、メールクライアントやウェブメールインターフェースなどを使用して、メールサーバーにアクセスし、新着メールを受信します。
    • メールサーバーから取得されたメールは、受信者のメールボックスに配置され、受信者がそれらを読むことができます。

これらが送信・配信・受信の違いです。

要するに、送信はメールを『自分のクライアントから相手のメールサーバーに送る』こと、
配信はメールサーバーが『受信したメールを受信者のメールボックスに配置する』こと、
そして受信は受信者が『メールボックスに配置されたメールを取得する』ことを指します。

Q.POP3のメール受信プロセスってどんな感じ?

クエスチョン

では、次にPOP3(ポート110)の受信プロセスってどんな感じ?という知的好奇心にアプローチしていきましょう!

A.接続→認証→ダウンロード→サーバから削除→接続終了

では、POP3(ポート110)の基本的な仕組みとメールを受信する流れを見ていきましょう!

  1. 接続の確立: メールクライアントがPOP3(ポート110)サーバに接続します。通常は、POP3サーバのアドレスとポート番号(通常は110番)が必要です。
  2. ユーザー認証: メールクライアントがPOP3(ポート110)サーバに接続すると、ユーザ名とパスワードが必要です。これにより、メールクライアントはメールボックスにアクセスできます(ユーザ認証)。
  3. メールの取得: メールクライアントがサーバに接続し、ユーザ認証が完了すると、メールクライアントはメールボックス内の新着メールを取得します。POP3は、メールサーバー上のメールボックスからメールをダウンロードし、クライアントのコンピューターに保存します。
  4. メールの削除または保持: メールが正常にダウンロードされると、通常はサーバ上のメールボックスから削除されます。ただし、一部のメールクライアントではオプションでサーバー上のメールを保持する設定が可能です。
  5. 接続の終了: メールの受信が完了すると、メールクライアントはPOP3サーバーとの接続を終了します。

このように、POP3は単純なメール受信プロトコルであり、メールの受信に特化しています。簡単にまとめると「クライアント&メールサーバを接続→ユーザ認証→メールをダウンロード→メールをサーバから削除→クライアント&メールサーバの接続終了」って感じです。

Q.なんで、POP3は使われてたの?

クエスチョン

なんで、POP3(ポート110)はメール受信プロトコルとして使用されていたのでしょうか?その理由をPOP3(ポート110)の特徴と共に抑えていきましょう!

p.s.「使われていた」という表現の理由は、現在の主流がPOP3からIMAPというプロトコルになっているためです。
しかし、メール受信プロトコルを理解するためには、原点となるPOP3の特徴も知っておくべきなので、しっかりと抑えていきましょう!

(POP3は現在も依然として一部の環境で使われています。廃止になったわけではありませんので、ご注意を!)

A.POP3は単純、オフライン可能…etc.

Answer

ここでは、POP3(ポート110)がメール受信プロトコルとして広く使用されていた理由を紹介します。

  1. 単純さと普及性: POP3(ポート110)はシンプルであり、実装が比較的容易でした。このため、さまざまなメールサーバーソフトウェアやメールクライアントで広くサポートされ、一般的に普及しました。
  2. オフラインでの利用: POP3(ポート110)はメールをクライアントのコンピューターにダウンロードするため、インターネットに接続されていない状況でもメールを読むことができました(オフライン可能)。これは、インターネット接続が制限されている場所や高額な接続料金がかかる場所で便利でした。
  3. メールボックスの管理:POP3(ポート110)は、メールをサーバーからクライアントにダウンロードし、通常はサーバーから削除するため、サーバー上のメールボックスの容量を節約できます。これにより、メールサーバーのストレージを効率的に利用できました。

これらが主なPOP3の特徴です。

Q.じゃあ、逆にPOP3のデメリットは?

クエスチョン

ここで、疑問が一つ浮かぶはずです。上で、POP3(ポート110)が使われていた理由を知って、「あれ?POP3(ポート110)ってめっちゃよくね?なんで、今は使われてないの?」という疑問が浮かんだと思います。

ということで次に、POP3(ポート110)が主流から支流になってしまった原因を紹介していきます!

p.s.POP3が抱える悲しきデメリットを受け止められる、心の広い方だけ続きを見てください。

A.POP3は暗号化できない、複数デバイス対応がない….etc.

Answer

では、POP3(ポート110)いたらなかった点を見ていきましょう!

  1. セキュリティの不足:POP3(ポート110)は、メールの受信時に通信を暗号化しないため、セキュリティ上のリスクがありました。パスワードやメールの内容が平文で送信される可能性があり、第三者による盗聴やメールの不正アクセスが懸念されました。
  2. メールの管理の難しさ: POP3(ポート110)は、メールをクライアントにダウンロードしてしまうため、複数のデバイスで同じメールボックスを管理することが難しくなりました。特に、メールの整理やフォルダーの管理が制限され、効率的なメール管理が困難でした。(複数デバイス未対応
  3. 同期の問題: POP3(ポート110)では、メールが一度ダウンロードされると、サーバー上のメールとの同期が難しくなりました。たとえば、既読や削除したメールは他のデバイスで同期されず、メールの状態が一貫していない場合がありました。

POP3(ポート110)はこれらのデメリットを抱えていました。そして、その問題を解決できたのがIMAPというプロトコルです。この登場以来、POP3(ポート110)は見る影もなくなってしまいました。

POP3まとめ

POP3(Post Office Protocol version 3)はメール受信プロトコルで、ポート番号は110番を使用します。

で、特徴としては「実装簡単オフラインOKサーバリソース節約」といったメリットがある反面、「暗号化なし複数デバイスの対応なし同期しづらい」などのデメリットもあります。

そのため、現在では代替としてIMAPという受信プロトコルに取って代わられてしまいました。しかし、受信プロトコルの原点としての重要な位置づけにあることも事実です。

おわりに

本日はここまでです。今日は、POP3(ポート110)をStudy&マスターしてきました!疑問を持ち、それを一つずつ紐解いていくことで、いつの間にか多くの知識が身についていたんです。気が付きましたか?たった、数分であなたは知識を爆発的に増やしました!

これからも、今日みたいにヌルっと気づいたら知識が増えてた!みたいなStudyを一緒にしていきましょう!

本日はここで、終わります。ありがとうございました。またお会いしましょう!では、さらばじゃ!

今日の一言

『僕の心はサーバで、君はクライアント。POP3のように君がリクエストするたびに僕の愛をダウンロードさせて。』

解説:
この口説き文句は、メールのやり取りに使われるPOP3(Post Office Protocol version 3)というプロトコルを恋愛に例えています。POP3は、メールクライアントがメールサーバからメールを「ダウンロード」するために使用されるプロトコルです。

この場合、メールサーバは「僕の心」とされ、メールクライアントは「君」とされています。
つまり、この口説き文句では、「僕の心はサーバで、君はクライアント」と言うことで、恋愛において自分の心が相手に対して開かれており、相手が何かを求める(リクエストする)たびに、自分の愛情(メール)を相手に送り届ける(ダウンロードさせる)準備ができているという意味を表しています。

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