【はじめての投資】21個のローソク足を学ぼう【衝撃簡単!】

ローソク足

対象読者

対象者は、一流投資家を目指している投資初心者の人です。初心者にとって、ローソク足を学ぶことは、市場の動向を理解し、トレンドや反転のサインを見つけるための基本的なツールを習得することに役立ちます。

今回でローソク足を学び、より効果的な取引の判断を下せるようになりましょう!

*注意:確率が高いというだけで100%のサインは存在しません。注意しましょう!

ローソク足とは

ローソク足は、投資チャート上で価格の動きを表すグラフの一種です。ローソク足は、開始価格終了価格最高価格最低価格を表し、色や形状などが異なるパターンがあります。以下が一般的なローソク足です。

ローソク足

陽線と陰線:

  • 開始価格よりも終了価格が上がった時陽線になります。
    陽線は白抜きor赤で表されます。
  • 開始価格よりも終了価格が下がった時に陰線になります。
    陰線は黒塗りor青で表されます。

これがローソク足の基本です。では、次からは実際に色々なローソク足から、それが上昇気運なのか下落気運なのかを勉強していきましょう!まずは、上昇気運からやっていきましょう!

上昇気運のローソク足

ここでは、上昇気運の合図として知られるローソク足を7つ紹介します。

ローソク足 上昇気運
①陽の大引け坊主
陽の大引け坊主

・陽の大引け坊主は上昇トレンド中に現れる
・柱の大きさが上昇の勢いを示している
大陽線の一つ
・上昇トレンドの中で現れる場合、買い圧力が強いことを示唆
・上昇が強く、買い手が市場を支配していることを示す
・陽の大引け坊主は、上昇トレンドの終わり反転上昇の可能性がある転換点で現れることもある
・特に、大引け坊主が前の下降トレンドの低値よりも高い位置で現れた場合
→これは強力な反転シグナル(急上昇)と見なされることがある


*補足
大陽線大きなをもつ陽線。株価が5%以上が大きいの目安
小陽線:小さな柱をもつ陽線
上昇トレンド:一定期間にわたって価格が上昇しているトレンドのこと
下降トレンド:一定期間にわたって価格が下落しているトレンドのこと
→要するに、陽線・陰線を繰り返しながら全体的な向きを示すのがトレンド

②陽の丸坊主
陽の丸坊主

・陽の丸坊主は上昇トレンド中に現れる
・柱の大きさが上昇の勢いを示している
大陽線の一つ
・陽の丸坊主には、通常、上部または下部にほとんどまたは全くがない
買い手が市場を支配していることを示す→上昇トレンドが継続する可能性が高い
・陽の丸坊主は、強い買いシグナルと見なされる
・陽の丸坊主が出現する位置によって、サポート抵抗意味合いが異なる
・下降トレンドからの反転シグナルとして現れる場合、前の下降トレンドの低値よりも高い位置に現れることが重要


*補足
影:ひげのこと。上ひげは上影と呼ばれ、下ひげは下影と呼ばれる。
サポート:価格が下落するときに価格が下がり続けるのを防ぐ水準や領域を指す。具体的には、価格が一定のレベルで反発し、再度上昇することが多い場所。サポートが形成されるのは、投資家がその価格水準で買い注文を入れるため(指値注文など)。
抵抗:
価格が上昇するときに価格が上がり続けるのを防ぐ水準や領域を指す。具体的には、価格が一定のレベルで上昇を止め、再び下落することが多い場所。抵抗が形成されるのは、投資家がその価格水準で売り注文を入れるため(指値注文など)。

③下影陽線
下影陽線

・下影陽線は上昇トレンド中に現れる
・下影陽線は、柱が線上に位置し、始値よりも終値が高いローソク足
小陽線の一つ
・一定期間内に買い手が市場を支配していたことを示す
・下影陽線は、下影がある陽線
・価格が一時的に下がったものの終値が始値よりも高くなり、最終的には上昇したことを示す
→市場参加者の買い意欲が高まっていることを示唆
・下影陽線は、一般的には強気のサインと見なされる
・一定期間内に価格が下がりつつも、終値が上昇したことから、買い手が市場を制御していることを示す

*補足
強気:価格が上昇し続けるトレンドや、買い手が市場を支配している状況を指す
弱気:価格が下落し続けるトレンドや、売り手が市場を支配している状況を指す

④陽のカラカサ
陽のカラカサ

・陽のカラカサは、上昇トレンド中に現れる
・陽のカラカサは、柱が非常に小さく、上影がほとんどなく下影が長いローソク足
小陽線の一つ
・陽のカラカサでは、ローソク足の下部に長い影(下影)がある→一定期間中に価格が一時的に下落したことを示す。
・下影の長さがより長いほど、その価格水準で買い手が活発に市場に参入したことを示す
強い買い圧力があったことを示す
・上の影がほとんどない→ 一定期間中に価格が上昇したものの、終値が始値近くであることを示します。上の影がほとんどないことから、買い手が市場を支配しており、上昇トレンドが強いことを示します。
・陽のカラカサは、強気のサインと見なされることがある
・下落している市場で買い手が活発に市場に参入し、終値が始値に近い位置で推移することから、買い手の勢いが強いことを示す
底値圏であらわれてときは反転上昇のサイン

*補足
底値圏株価や他の資産価格が比較的低い水準にある状況を指す。具体的には、過去の価格範囲の中で最も低い価格帯にある状態を指す。底値圏では、投資家やトレーダーがその資産を割安だと見なし、買い入れる機会と捉えることがある。

⑤陰の寄り付き坊主
陰の寄り付き坊主

・陰の寄り付き坊主は始値から下落を続けるも、終値ですこしだけ戻したことを表す
・陰の寄り付き坊主は基本的には大幅下落を表す
大陰線の一つ=下落しやすいシグナル
・下値で表れると反転上昇のサイン

*補足
大陰線大きなをもつ陰線。株価が5%以上が大きいの目安。市場が弱気になっていてこの先も株価が下落しやすい状況を表している。下ひげがないor短いほど、下落しやすいシグナル
小陽線:小さな柱をもつ陰線。株価が3%以内の値動きが小さいの目安。
下値:ある一定期間内に取引された資産の価格の最低水準を指す。ローソク足チャートで表示されるローソク足の下端がその期間の最低価格(下値)を表す
値圏過去の価格データの中で、通常の範囲よりも低い価格水準にある状況を指す。

⑥下影陰線
下影陰線

・下影陰線は、ローソク足の下部に長い下影がある。→一定期間中に価格が一時的に上昇したものの、終値が始値よりも低くなったことを示す。
・下影の長さがより長いほど→その価格水準で売り圧力が強かったことを示す
小陰線の一つ
・下影陰線の柱は小さい→価格の変動が比較的小さいことを示す
柱の長さは、市場の価格変動の強さを示す指標として考えることができる)
・ 下影陰線には、上影が小さい売り手が市場を支配していたことを示す
・下影陰線は、一般的には弱気のサインと見なされる
・価格が一時的に上昇したものの、終値が始値よりも低くなったことから、売り手が市場を支配していたことを示唆する
・底値圏で出たときは反転上昇のサインします

⑦トンカチ
トンカチ

・トンカチは、終値と始値が同じ値で終えたときに現れる
十字線の一つ
・下影が長い→その期間中に価格が一時的に大幅な下落をしたが、終値が安値に近くなかったことを示し、買い圧力が高かったことを示す
下落相場の終わりのサイン

*補足
十字線:始値と終値が同じ株価になった時に現れる足形。寄り付き同時線ともいう。相場の転換期となることが多い。

下落気運のローソク足

ここでは、下落気運の合図として知られるローソク足を9つ紹介します。

下落気運 ローソク足
①陽の寄り付き坊主
陽の寄り付き坊主

・陽の寄り付き坊主は一度も始値を下回ることなく、大幅上昇した形
大陽線の一つ
高値圏で出たときは反落の前兆
→一部の投資家が利益確定のために売り始めた合図となる

②上影陽線
上影陽線

・ 上影陽線は、ローソク足の上部に長い上影が現れる
・上影が長いほど→その期間中に価格が一時的に上昇したが、終値が始値に近い位置で終わったことを示し、売り圧力が高かったことを示す
小陽線の一つ
・上影陽線の柱は、通常は小さい→価格の変動が比較的小さい
・一時的な上昇の後に価格が元の水準に戻ったことを示す
売り圧力が高まったことを示唆
・上影陽線は、弱気のシグナル

③陽のトンカチ
陽のトンカチ

・陽のトンカチは、上部に非常に長い上影と下部に小さな柱を持つローソク足
・陽のトンカチは、買い手と売り手の間で激しい戦いが行われた結果として現れる
小陽線の一つ
・上影が非常に長いため、一定期間中に価格が急上昇したものの、終値が始値近くで終わったことを示す。
・陽のトンカチは、不確実性や市場の混乱を示す
・市場参加者の間で価格の方向性が不明瞭である場合に、トンカチが現れることがある
・ 一般的に、陽のトンカチは弱気のシグナルとして解釈される
・上影が非常に長いことから、買い手が一時的に市場を支配したものの、最終的に売り手が優勢になり、価格を元の水準に戻す可能性があることを示唆
・高値圏で出たときは反落の兆し

④陰の大引け坊主
陰の大引け坊主

・陰の大引け坊主は、柱が大きく、下陰がなくて上陰がある陰線
・柱が大きい→その期間中に価格が大きく下落したことを示す
大陰線の一つ
・上陰が長いほど→その期間中に価格が大きく下落したことを示し、売り圧力が強かったことを示唆
・ 陰の大引け坊主は、一般的には弱気のシグナルとして解釈
・大きな実体と長い上陰は、売り手が市場を支配し、価格が下落することを示唆

⑤陰の丸坊主
陰の丸坊主

・陰の丸坊主は、実体が大きく、上下の影(陰)がほとんどないローソク足
・実体が大きい→その期間中の価格の大幅な下落を示す
大陰線の一つ
・陰の丸坊主は、売り圧力が非常に強いことを示す
・一定期間中に価格が急落したことを表す
・市場の弱気の傾向や売り手の優位性を示すパターン
・陰の丸坊主は、一般的には弱気のシグナルとして解釈
・大きな柱と影の欠如は、売り手が市場を支配し、価格が下落する可能性が高い

⑥上影陰線
上影陰線

・上影陰線は、柱が小さく、上部に長い上影を持つ陰線
・実体が小さいことから、その期間中の価格の変動が少なかったことを示す
・上影陰線は、一定期間中に価格が一時的に上昇したものの、終値が始値に近い位置で終わったことを示す
・上影が長いほど→その期間中に価格が大きく上昇し、その後の下落の可能性が高る
・上影陰線は、一般的には弱気のシグナルとして解釈
・終値が始値に近い位置で終わることから、上値の抵抗が強く、売り圧力が高まっていることを示唆
・上影陰線は、売り圧力が市場で支配的であることを示す
・天井付近で出れば反落する可能性が高い

⑦陰のトンカチ
陰のトンカチ

・陰のトンカチは、下陰がない陰線
・陰のトンカチは、売り圧力が強まったことを示す
・一定期間中に価格が下落したことを表します。
・下陰がないことから→売り手が市場を支配していることを示唆
・陰のトンカチは、一般的には弱気のシグナルとして解釈
・陰のトンカチは、売り圧力が市場で支配的であることを示す
・底値圏で出たときは買いのサイン

⑧塔婆(トウバ)
塔婆(とうば)

・塔婆は、上ヒゲがあり、下ヒゲがなく、柱が小さなローソク足
・塔婆は、終値が始値と同じ水準で終了したことを示す
一時的に価格が上昇したことを示す
十字線の一つ
・終値が始値と同じである→その期間中の価格の変動が一時的であったことを示す
・塔婆は、一般的には反転のシグナルとして解釈
・一定期間内に価格が急上昇した後に塔婆が形成される場合、その後の価格の下落が予測される
・市場の不確実性戸惑いを反映するパターンといえる
・上昇相場の終わりのサイン

⑨一本線
一本線

・一本線は、上下の影がない単一の線
始値と終値が同じ
十字線の一つ
・一本線は、市場の不確実性停滞を表す
・市場参加者の間で方向性が明確でない場合や、取引の活気が低い場合に形成される
・上昇トレンドや下降トレンドの確認には不十分
値動きがなかった時に見られる
・日足以外ではめったに出現しない

判断が難しいローソク足

ここでは、判断が難しいローソク足を5つ紹介します。以下は上昇気運にも下落気運にも成り得る、またはどちらにもならないローソク足となります。

ローソク足 判断むずい
①陽のコマ
陽のコマ

・陽のコマは、柱が小さく、上下の影も短いローソク足
・柱が小さい→その期間中の価格の変動が限られていることを示す
小陽線の一つ
・陽のコマは、一定期間内に価格がわずかな変動しかなく、取引の活気が低い状況を表す
・市場が停滞しているか、取引量が少ない場合に形成される
・陽のコマは、市場参加者の間で方向性が不明確であることや、市場の不確実性を反映する
・柱が小さいことから、市場の動向を予測するのが難しい状況を示す

②陰のカラカサ
陰のカラカサ

・陰のカラカサは、下影が非常に長く、上影がほとんどない陰線
・柱は通常よりも小さいことがある
小陰線の一つ
・陰のカラカサは、一定期間内に価格が急落した後、その下げ相場が一旦収まり、その後に再び下落の可能性が高いことを示します。
・長い下ヒゲは価格が一時的に低下したことを示す
・上ヒゲのなさは買い圧力が弱いことを示す
・陰のカラカサは、一般的には弱気のシグナルとして解釈
・長い下ヒゲは売り圧力が高まっていることを示し、その後の価格の下落可能性が高い
・陰のカラカサが形成されると、そのレベルが後の価格の抵抗レベルとして機能することがある
→価格がこのレベルに戻った際に、売り圧力が再び高まり、下落の可能性が高まる
・陰のカラカサは、一時的な反発や調整後の再度の下落の可能性を示すパターン
・高値圏で出れば反落
・底値圏で出れば反発

③陰のコマ
陰のコマ

・陰のコマは、柱が小さく、上下の影がほとんどないローソク足
小陰線の一つ
・期間中の価格の変動が非常に限られていることを示す
・陰のコマは、取引の活気が非常に低い状況を表す
・市場が停滞しているか、取引量が少ない場合に形成される
・陰のコマは、市場参加者の間で方向性が不明確であることや、市場の不確実性を反映する
・取引の活気が低いことから、市場参加者の間で共通した見解が得られず、方向性の確認が難しい状況を示す

④足長同時線
足長同時線

・足長同時線は、上下の影が共に長く、その長さがほぼ同じの陰線
十字線の一つ
・柱は小さく、上下の影がそのほとんどを占める
・足長同時線は、一定期間内に価格が大きく変動したことを示すが、その間に上下の影がほぼ同じくらい長いことから、一時的な価格の変動が限られていたことを示す
・足長同時線が形成される場合、市場の方向性が不明確であることを示す
・上昇トレンドや下降トレンドの確認には不十分であり、方向性を予測するのが難しい状況を示す
・取引の活気が低い状況や、相場の方向性が明確でない場合に形成される
・売りと買いの力が拮抗している状態
・攻防の分岐点となる

⑤トンボ
トンボ

・トンボは、柱が非常に小さく、下ヒゲが上ヒゲの3倍以上の長さをもつローソク足
・トンボは、一定期間内に価格が大きく変動した後、価格がその期間内で急速に下落し、結果としてローソク足がトンボの形状を取ること
大幅に下落したor大幅に上昇した時にあらわれる
トレンドの転換点となる

おわりに

お疲れさまでした。今回で、市場の動向を理解し、トレンド反転のサインを見分ける力が付きました。今回はテクニカル分析を紹介しましたが、投資はチャートだけでなく外部要因も頭にいれる必要があります。

次は、その外部要因であるファンダメンタルズ分析の前提となる知識を学んでいきましょう!

ファンダメンタルズ分析の前提知識
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