アバンタイトル
IT分野は範囲がとても広いです。そのため、過去問を解いていると1ページに何個も理解できない単語が出てきます。それを一気に理解しようとするのはとても骨が折れるし、やる気も続きません。
しかし、そんな時は1周まわって1つのことに徹底集中してみるのはどうでしょうか?覚えなきゃいけないことが沢山あると、終わりが見えずモチベーションが続きません。
でも、「今日はこの1つをマスターしよう!」と1つにフォーカスすればゴールが見えて、集中力も続くようになります。また、一点集中型なので理解力も深まり応用も効くようになります。
ということで、当サイトでは1点集中をコンセプトに解説を展開しています。勉強法が定まっていなかったり悩んでいる方は是非、続きをご覧になってみてはいかかでしょうか?
はじめに
今回は、前回に引き続き応用情報の対策としてポート番号をStudyしていきます!
今日、ピックアップするのは、25番ポート番号として知られるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)です。こちらも、出題頻度の高いポート番号の一つなのでしっかりStudyしてマスターしていきましょう!
【今までの復習】
【ここで取り扱う・解決するSMTPへの疑問点】
- Q.メール送信にSMTPが選ばれてる理由は?
- Q.SMTPの信頼性はどーやって確保しているの?
- Q.え?SMTPって受信もするの?だったら受信用のプロトコルいらなくね?
- Q.送信と配信と受信って何が違うの?
SMTPってなに?
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、インターネット上で電子メールを送信するための標準プロトコルです。SMTPは、メールサーバー間でメールを送信し、受信するためのルールや手順を定義しています。ポート番号は25番です。
SMTPはメールの送信を担当します。受信は担当しません。
Q.メール送信にSMTPが選ばれてる理由は?
なんで、メール送信にはSMTPが使われているのでしょうか?ここでは、その疑問についてSMTPの特徴を丸裸にしつつ紐解いていきます。
A.SMTPはシンプル・信頼性・拡張性…etc.
SMTPがメール送信に広く使用されている理由はいくつかあります:
- シンプルさ: SMTPはシンプルで直感的なプロトコルであり、実装や使用が容易です。そのため、広範囲に採用されています。
- 標準化されたプロトコル: SMTPはインターネットの標準プロトコルの1つとして定義されており、多くのメールサービスやソフトウェアがこれを広範サポートしています。これにより、異なるメールシステム間での相互運用性が高まります。
- 信頼性と拡張性: SMTPは信頼性の高いメールの送信を提供し、拡張可能な仕組みを持っています。これにより、様々なニーズに対応したメールの送信が可能となります。
- テキストベースのプロトコル: SMTPはテキストベースのプロトコルであり、メッセージの内容を人間が読みやすい形式で送信します。これにより、メールの内容や送信手順を理解しやすくなります。
Q.SMTPの信頼性はどーやって確保しているの?
先ほど、SMTPの特徴の一つに、「信頼性」という単語がありました。だけど、信頼性ってどーやって確保しているの?それをもっと知りたいですよね。
了解しました!以下で、見ていきましょう!
A.SMTPは確認応答・エラーハンドリングによって信頼性確保
SMTPが信頼性を確保するための主な仕組みは次の通りです:
- 順序付けと確認応答: SMTPは、メッセージの送信や受信に関する確認応答を行います。送信側のSMTPクライアントがメッセージを送信すると、受信側のSMTPサーバーが受信を確認する応答を返します。これにより、メッセージが正確に受信されたかどうかが確認されます。
- 再試行機構: SMTPは、メッセージの送信に失敗した場合に自動的に再試行を行う仕組みを持っています。たとえば、受信側のサーバーが一時的に利用できない場合や通信エラーが発生した場合、送信側のSMTPクライアントは一定の間隔で再試行を行います。これにより、メッセージの配信が遅れることなく、最終的には成功する可能性が高まります。(=エラーハンドリング)
これらの仕組みにより、SMTPは信頼性の高いメールの送信を実現しています。
エラーハンドリングとは、ソフトウェアやシステムがエラー(例:バグ、不正な入力、予期しない状況など)を適切に検知し、適切に対処することを指します。
エラーハンドリングの目的は、プログラムやシステムが安定して動作し、予期しない問題が発生した場合でも、適切に対処することです。
具体的にはエラーの検知・報告・処理などがあります。
Q.え?SMTPって受信もするの?だったら受信用のプロトコルいらなくね?
先ほどの解説の中で、受信を確認する応答を返す。という文がありました。でも、おかしくない?だって、SMTPは送信を担当するプロトコルのはずでしょ。もし、受信がどーのっていうなら、POP3とかIMAPとかの受信プロトコルは必要なくね?って思いますよね。その疑問を払拭していきましょう!
A.SMTPは送信・配信だけ!
SMTPは主にメールを送信するためのプロトコルですが、その送信の過程で受信側のSMTPサーバーが関与することがあります。これは、メールの送信プロセスが宛先のメールサーバーにメッセージを配信する必要があるためです。
具体的には、メールを送信する際に、送信元のSMTPクライアントが最初に宛先のメールサーバー(受信側のSMTPサーバー)に接続し、そのサーバーにメッセージを送信します。この受信側のSMTPサーバーは、メールの受信と配信を担当し、メッセージを受け取った後、宛先の受信ボックスに配信する役割を果たします。
つまり、SMTPは送信専用のプロトコルである一方で、受信側のSMTPサーバーが存在することで、メールの配信先を確実に特定し、メッセージの受信と配信を行う仕組みが整っています。これにより、メールの送受信が効率的に行われ、信頼性が確保されます。
たぶんここでも、まだもやもやしていると思います。それは、きっと送信、配信、受信の解釈が曖昧になっていることに起因するのではないでしょうか?
ということで、次では送信、配信、受信の意味を理解していきましょう!
Q.送信と配信と受信って何が違うの?
この疑問はけっこう重要です。というのも、送信と受信ってなんとなく違うのが分かりますよね。でも、送信と配信の違いって説明できますか?これが意外と分かってないことが多いんですよ。で、この2つが分かってないってことは受信の意味も本当は理解できていない可能性があるんです。
ということで、以下では送信・配信・受信の違いを明確に知っていきましょう!
A.
送信、配信、受信はメールの送受信プロセスにおける異なる段階を指しています。ITに関与していない人だと、なかなか違いが分かっていない人が多いです。しかし、私たちはIT人です。しっかり、理解しておきましょう!
- 送信(Sending):
- 送信は、メールを作成し、送信元のメールクライアントから送信先のメールサーバーに送るプロセスです。
- 送信は、メッセージを送信元の端末から送信先のメールサーバーへ転送することを指します。
- このプロセスでは、送信元のメールクライアントがSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)などのプロトコルを使用してメッセージをメールサーバーに送信します。
- 配信(Delivery):
- 配信は、受信側のメールサーバーが送信されたメッセージを受け取り、受信者のメールボックスに格納するプロセスです。
- このプロセスでは、メールサーバーがメッセージを受け取り、受信者のメールアカウントに届ける役割を果たします。
- 配信はSMTPによって行われる場合がありますが、送信側とは異なり、受信側のメールサーバーが関与します。
- 受信(Receiving):
- 受信は、受信者が自分のメールボックスからメールを取得するプロセスです。
- このプロセスでは、受信者がメールクライアントを使用して、受信者のメールサーバーからメッセージを取得します。
- メールの受信には、POP3(Post Office Protocol version 3)、IMAP(Internet Message Access Protocol)、またはその他のプロトコルが使用される場合があります。
あくまでも、SMTPが関与するのは送信と配信までです。受信とはクライアントがメッセージを見るために、メールボックスから取得するプロセスを指します。それに引き換え、SMTPがやっているのは、受信側のメールサーバがメッセージを受け取っているだけです。
SMTPのまとめ
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、インターネット上で電子メールを送信するための標準プロトコルです。ポート番号は25番です。SMTPは、メールの送信元から送信先のメールサーバーにメッセージを転送し、配信を担当します。メールの送信を確実に行うための仕組みを提供し、メールの送信手順やルールを定義しています。SMTPはテキストベースのプロトコルであり、シンプルで直感的な操作が可能です。そのため、広く採用されています。
キーワード:送信、配信、25番
おわりに
お疲れさまでした!今回は、SMTP(25番ポート)をStudy&マスターしてきました!疑問を持ち、それを一つずつ紐解いていくことで、いつの間にか多くの知識が身についていたんです。気が付きましたか?たった、数分であなたは知識を爆発的に増やしました!
これからも、今日みたいにヌルっと気づいたら知識が増えてた!みたいなStudyを一緒にしていきましょう!
本日はここで、終わります。ありがとうございました。またお会いしましょう!では、さらばじゃ!